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朝日印刷の今期純利益、最大54%減 化粧品包材が低迷

記者会見する朝日印刷の浜尚社長(11日、富山市)

朝日印刷は11日、2021年3月期の連結純利益が6億9000万円~9億円になりそうだと発表した。前期比54~39%減る。4月に稼働した新工場の減価償却費がかさむほか、化粧品向けの包材需要が訪日外国人客の減少で低迷する。新型コロナウイルスの感染拡大による訪日客の減少は、幅広い業種に影響を及ぼしつつある。

「ここ3~4年、包材事業をけん引してきたのは化粧品向けだった。いまは新型コロナで動きが悪い」。記者会見した浜尚社長は足元の状況をこう説明した。売上高は396億(2%減)~405億(微増)を見込む。カギを握るのは売上高の2割前後を占める化粧品向け包材だ。

日本の化粧品メーカーの商品は訪日客から人気が高く、各社は相次ぎ生産増強を決めた。朝日印刷は包材需要の拡大を見越し、京都府木津川市に工場を建設した。21年3月期は新工場分を中心とする減価償却費が30億円と前期から2割増える。

化粧品は訪日客の減少のほか、在宅勤務やマスク着用の常態化で需要減退につながるとの見方もある。浜社長は「収束の時期が見えれば風向きも変わるのでは」と期待するものの、先行きには不透明が強い。

一方、売上高の6割を占める医薬品向け包材は安定した収益を期待できそうだ。後発薬用などが好調を維持すると見込まれる。新工場の稼働を医薬品向けでどれだけ補えるかがポイントになる。

新型コロナを理由に21年3月期の業績予想を示さない企業は多い。浜社長は幅を持たせながら開示したことについて「株主はもちろん、従業員らに朝日印刷は業績予想もできないのかと思われてはいけない」と話した。ステークホルダーの不安を取り除こうという配慮をにじませた。

同日発表した20年3月期の連結決算は、売上高が前の期比3%増の404億円、純利益が10%減の14億円だった。新工場の減価償却費に加えて、物流費や原材料費もかさんだ。

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