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埼玉県内高校、オンライン授業の導入広がる

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の休校が長引くなか、埼玉県内の高校でパソコンやタブレット端末を使った双方向のオンライン授業を導入する動きが広がっている。ビデオ会議システムを用いて生徒がリアルタイムで質問するなど、対面授業のような仕組みを確立した高校もある。今回の休校を機に、オンライン教育の普及に弾みがつく可能性がある。

「歴史上の偉人について調べたことを発表してください」。埼玉県所沢市にある私立通信制高校のクラーク記念国際高校所沢キャンパスで4月下旬、高校3年生約40人と教員をつないだオンライン授業を行った。横山栄悟教諭に指名された生徒は「北条時宗」について調べたことを答え、助言を受けた。

2009年に開設した同校は通信制ながら対面授業を重視し、これまで対面と動画の授業を使い分けてきた。新型コロナの影響で休校が決まると、双方向オンライン授業を本格的に導入。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」や授業支援システム「スクールタクト」などを活用し、1日6時限の全授業をオンライン形式にした。

岡本雅道キャンパス長は「通信制なので生徒全員がタブレット端末を持っており、スムーズに導入できた」と説明する。

私立栄東中学・高校も4月20日から、オンライン授業を開始。米グーグルのビデオ会議サービス「ハングアウトミート」を使い、授業をライブ配信する。生徒と双方向でやり取りでき、チャットで質問を受けることも可能。「オンライン授業で生徒を飽きさせないように、教員はイラストを多く使う」(担当者)という。

授業は体育など実技も含め1日6時限で時間割通りに実施する。多くの教員は学校が貸与したノートパソコンで自宅から授業動画を配信。課題の配布や提出もオンライン上で管理する。

埼玉県内の高校は5月末までの休校が決まっている。オンライン授業を導入するのは休校中も教員と生徒の意思疎通を続け、教育の質を維持するためだ。クラーク国際の岡本キャンパス長は「生徒は先生よりオンラインに慣れており、学習態度も前向き。先生にとっては時代に合った教え方の模索につながる」と話す。

全国屈指の進学校である県立浦和高校は生徒全員にタブレットなどを行き渡らせた上で授業動画などを配信し、生徒が後で先生に質問する。埼玉県教育委員会は今後、全県立高校で動画配信を取り入れる方針だ。

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