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ラン希少種保護活動に暗雲 福島、クマガイソウ群生地

福島県いわき市の山間地で群生するラン科の希少植物クマガイソウを保護する住民の活動が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で存続の危機に陥っている。5月ごろが開花時期だが、今季の一般公開は中止に。活動の原資で、来場者から得ていた1人300円の協力金がゼロになり、来季の運営費が見込めなくなった。

ラン科の希少植物クマガイソウの群生地で、運営費への協力を呼び掛ける平子清子さん(左)ら(8日、福島県いわき市)=共同

環境省が絶滅危惧種に指定するクマガイソウが群生しているのは、いわき市田人町石住の標高450メートルの山中。盗難が相次いだため、約20年前に住民の男性(故人)が保護活動を始め、地元の有志が2014年に活動を引き継ぐ形で「守る会」を発足させた。

今年も60~90代の会員や地元ボランティアが落ち葉を集めて腐葉土を作ったり、遊歩道を整備したりする活動を実施。今では5万株まで増え、開花時期を中心に毎年延べ5千~6千人が訪れる"観光地"に成長した。

「1年かけて準備し、まもなく見ごろを迎えるところだったのに残念」。活動の中心を担う平子清子さん(68)は悔しそうに話す。ボランティアの交通費や、観光客用の駐車場や仮設トイレの整備などに年間約300万円の費用がかかるという。

ラン研究家の山下由美さん(61)は「日本有数の群生地。駐車場からも近く、気軽に観賞できる貴重な場だ」と活動を評価する。

運営費に充てるため、守る会は例年、間引きした苗を400円で販売してきた。今年も宅配での販売を続けており、平子さんは「布に包まれた赤ちゃんのようなかわいい花が特徴。活動継続のため助けてほしい」と購入を呼び掛けている。連絡先は、電話0246・89・3404。〔共同〕

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