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「社会課題の解決に貢献」堀江氏(IFAの流儀)

個人の資産形成への関心が高まるなかで、中立的な立場から助言をする独立系金融アドバイザー(IFA)に対する期待が強まっている。野村証券のトップ営業マンから転身し、富裕層を中心に資産形成のアドバイスをしているジャパン・アセット・マネジメント(東京・千代田)の堀江智生氏に話を聞いた。

――コロナショックで顧客の投資行動に変化はありましたか。

「お客様のほとんどが保有資産の大半を債券で運用しているので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界の株式相場が値下がりしても大きな影響はありませんでした。弊社のお客様は資産を大きく増やすというより『減らさない』ことを重視されています。このような投資スタンスが今回のような相場で功を奏しています」

「基本的な運用姿勢に大きな変化はありませんが、余剰資金で割安になった個別株や上場投資信託(ETF)などのリスク資産を購入する方が少し増えました。足元の株安局面をむしろ投資の好機と捉える方が多いですね。できるだけお客様の希望に合わせて、長期的な視点でアドバイスをするよう心がけています」

――御社の強みは何ですか。

「一つは徹底したコスト意識です。一任勘定のラップ口座や投信などのように高い運用コストが継続的にかかる金融商品よりも、そうしたコストが発生しない債券や株式、コストの低いETFを中心にお客様のポートフォリオを組むようにしています。一度ポートフォリオを組んだ後は頻繁に売買することはなく、必要に応じたリバランス(資産配分の再調整)しか行わないため、大きなコストはかかりません。投資一任サービスを望まれる方もいらっしゃるので、コストをかなり抑えて提供できる投資一任型の運用商品を他社と共同で開発しているところです」

「もう一つは若くて優秀な人材がそろっていることです。社内では日々の勉強会やロールプレイングに加え、外部講師を招いて知識を深める場などを持ちながら社員のスキルを高めています。社員に手厚すぎると言われるほどの教育制度ですが、それがお客様の高い満足度につながっていると思います」

――採用はどうしていますか。

「主に紹介です。優秀な人材がいると聞けば全国どこへでも会いに行き、時間と手間を割いてでも『金融業界を一緒に変えよう』と説得しています。所属している社員はみな努力家で、転職後も生き生きと活躍しています。創業から3年目に入り、今年度からは新卒の採用も始めました」

――今後の目標を教えてください。

「IFAとしての本業とは別に、金融教育を通して社会貢献ができればいいなと思っています。昨年度から週に2回、20代から30代前半の若者を集めて『JAMアカデミー』という金融教育セミナーを開催しています。そこから派生して、全国の中学・高校などで出張授業の試みも始めました。それ以外にも、投資で得た利益の一部を寄付する『フィランソロピー(社会貢献活動)』に関するアドバイスをしています。IFAの枠にはまることなく、今後も様々な形で社会課題の解決に貢献したいと思っています」

堀江智生氏
ジャパン・アセット・マネジメント社長
2010年に野村証券入社。海外修練制度の1期生として米国で研修、CEO(最高経営責任者)表彰を受賞するなどトップ営業マンとして活躍。18年2月にジャパン・アセット・マネジメント(東京・千代田)を設立。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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