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上海ディズニー全面再開 中国、「正常化」を強調

(更新)

【上海=松田直樹】新型コロナウイルスの影響で休園していた上海ディズニーランドが11日、全面再開した。園外の一部施設は3月から営業していたが、アトラクションのある園内に客を迎えるのは3カ月半ぶり。知名度の高いテーマパークを開くことで、中国は新型コロナの抑制と「正常化」を世界に誇示する。

日本を含む世界各地にあるほかのディズニーのテーマパークはいずれも新型コロナ対策で閉園しており、上海が唯一の稼働する施設になった。

中国メディアによると、8日に公式サイトなどで販売した再開初日のチケットは開始から3分で完売した。上海ディズニーは新型コロナの感染拡大を避けるため、1月25日から休園していた。

上海市に住む陳さん(32)は小学生の子供2人と訪れた。「ずっと外出できなかったので子供たちも楽しみにしていた」と笑顔で話す。上海市は新型コロナの新規感染者数抑制に成功しており、「マスクの着用や手洗いなどに注意していれば怖くない」と語る。

当面は1日の入場者数を通常の3割にあたる2万4千人に制限する。入場券は事前予約制で営業時間は短縮する。来園者にはマスク着用を義務付け、入場時に体温を測る。キャラクターとの記念撮影は禁止し、乗り物は一度に乗る人数を制限する。パレードの内容を変更し、劇場でのショーの一部は取りやめる。

中国政府は新型コロナの封じ込めに成功しつつあるとして、社会活動の正常化を進めている。1日には休業していた北京市の故宮博物院が営業を始めるなど、各地の主要な観光地で再開する動きが広がっている。

1~5日の労働節(メーデー)連休期間中に公共交通機関を利用した旅客数は1億2100万人で、前年同期より53%減った。だが、感染拡大が世界で初めて始まった湖北省武漢市の封鎖が4月8日に解除された後、市民の移動が徐々に増えてきている。

消費も回復に向かっているようだ。メーデー連休中の全国でのインターネット通販の販売額は前年同期より3割以上増えた。アリババ集団などネット通販大手が販売促進に力を入れた結果だ。

中国汽車工業協会は、4月の新車販売台数が前年同月より0.9%多い200万台に達すると予測する。新型コロナで1~3月に購入できなかった消費者の需要が追い風になったとみられる。

当初予定の3月上旬から延期されていた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は22日に開幕する。習近平(シー・ジンピン)指導部は全人代に向け、経済回復を加速させる構えとみられる。

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