NYダウ続伸455ドル高 米中対立の懸念和らぐ

2020/5/9 5:34 (2020/5/9 7:31更新)
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【NQNニューヨーク=岩本貴子】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比455ドル43セント(1.9%)高の2万4331ドル32セントとほぼこの日の高値で終えた。新型コロナウイルスの発生源を巡る米中対立が先鋭化するとの懸念が後退し、市場心理が改善した。米国の多くの州で経済活動の制限が緩和され始め、米景気が最悪期を脱したとの見方も買いを後押しした。

ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は7日夜、中国の劉鶴(リュウ・ハァ)副首相と電話で会談した。新型コロナのまん延という緊急事態の中でも、米中貿易交渉の「第1段階の合意」を履行することを確認した。新型コロナの発生や感染拡大の責任を巡り、米政権は中国への経済制裁をちらつかせていた。

米国の多くの州で経済活動の再開が始まり、景気に楽観論が広がっている。経済規模の大きいカリフォルニア州では8日から衣料品店など一部の小売店の営業を再開した。ミシガン州も11日以降製造業を再開させる。

建機のキャタピラーや化学のダウなど中国関連銘柄が買われた。空運など旅行・レジャー関連銘柄も総じて高い。原油先物相場の上昇を受け、エクソンモービルなど石油株も上げた。

取引開始前に発表された4月の米雇用統計では、景気動向を映す非農業部門雇用者数が前月比2050万人減少した。減少幅は過去最大。失業率は第2次大戦後で最高となる14.7%に上昇した。ただ、ほぼ市場の想定通りだったため売り材料にならなかった。市場では「経済活動が本格的に再開すれば、雇用者数は急激に回復する」(コンフルエンス・インベストメント・マネジメント)との見方も多い。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。前日比141.66ポイント(1.6%)高の9121.32で終えた。2月下旬以来の高値。米国の一部店舗の営業再開が伝わったスマートフォンのアップルが買われた。マイクロン・テクノロジーなど半導体株も堅調だった。

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