シンガポール航空、1972年以来 初の最終赤字見通し

2020/5/8 21:30
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シンガポール航空は、1972年以来初めて赤字に転落する

シンガポール航空は、1972年以来初めて赤字に転落する

【シンガポール=谷繭子】シンガポール航空は8日、2020年3月期通期決算が最終赤字になる見通しだと発表した。マレーシア・シンガポール航空(MSA)がマレーシア航空とシンガポール航空の2社に分離して新会社となった1972年以来、初の最終赤字になる。新型コロナウイルスで大幅減便し、2月以降の収入が激減した。シンガポール取引所(SGX)に提出した報告書で明らかになった。通期決算は14日に発表する。

原油価格の急落で、燃料価格の変動の影響を抑えるためのヘッジ取引で損失を出したことも響いた。同社は今後の見通しについて、4~6月期も営業キャッシュフローは「マイナスが続く」とした。「ヘッジ損は膨らむ」との見方も示した。当面、新たなヘッジ取引はしない方針も明らかにした。

新型コロナ対策の移動制限で、航空旅客の需要は激減している。特に国際線しか持たないシンガポール航空の打撃は大きい。輸送能力は、本体のシンガポール航空と短距離専門のシルクエアで96%、格安航空のスクートで98%、それぞれ減らしている。

シンガポール航空が20%を出資し、4月に経営破綻したオーストラリア航空大手のヴァージン・オーストラリアについては、簿価はゼロまで償却済みで「新たな損失は生まれない」とした。

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