フサンとアビガン併用、コロナ治療の臨床研究 東大など

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2020/5/8 17:02
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東京大学は8日、新型コロナウイルス患者の治療に、急性膵炎(すいえん)薬「ナファモスタット(フサン)」と新型インフルエンザ薬「アビガン」を併用する臨床研究を始めたと発表した。アビガンだけを投与する場合と比べ、有効性や安全性を調べる。2つの薬ではウイルスの増殖を抑える仕組みが異なるため、併用で効果が高まると見込んでいる。

適応外の医薬品などを対象とする「特定臨床研究」として、東大病院や虎の門病院(東京・港)など計6施設で始めた。20~74歳の患者計160人を、フサンとアビガンの両方を投与するグループと、アビガンだけを投与するグループに分ける。最長2週間投与し有効性や安全性を比べる。

フサンとアビガンはともに新型コロナの治療薬候補だ。フサンはヒト細胞へのウイルス侵入を妨げる可能性がある薬剤として期待されている。血液が固まるのを抑える働きもあるという。一方、アビガンはウイルスがヒトの細胞内で遺伝子を複製するのを抑える働きがあると考えられている。

フサンは日医工、アビガンは富士フイルム富山化学から無償提供を受ける。

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