官房長官「功績に敬意」 岡本行夫氏死去、外相「熱い心受け継ぐ」
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元首相補佐官で外交評論家の岡本行夫氏が死去したのを受け、閣僚からしのぶ声が相次いだ。
菅義偉官房長官は8日の閣議後の記者会見で「大変驚いている」と述べた。「ご功績に深い敬意を表する。心からの哀悼の意をささげるとともにご冥福をお祈りする」と話した。
岡本氏は橋本内閣で梶山静六官房長官の要請を受けて沖縄問題担当の首相補佐官に就いた。梶山氏のもとで米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の移設問題に臨んだ。菅氏は梶山氏を師と仰いでいる。
茂木敏充外相は「痛惜の念に堪えない。日本や世界のためを思う彼の熱い心をしっかり受け継ぎたい」と語った。
小泉内閣で岡本氏が首相補佐官を務めた際、茂木氏は外務副大臣としてともにイラク復興支援にあたった。副大臣を離任後、同国で外務省職員が襲撃を受け死亡したときに「岡本さんが男泣きしていたのを鮮明に覚えている」と振り返った。
河野太郎防衛相は首相補佐官として岡本氏が普天間移設問題を扱ってきたことに関して「沖縄の件でも様々な提言をいただいた。ご冥福をお祈りしたい」と述べた。