HFTの米バーチュ、1~3月最高益 相場大荒れが追い風

2020/5/7 22:41
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【NQNニューヨーク=張間正義】コンピューターを使った高頻度取引(HFT)大手の米バーチュ・ファイナンシャルが7日発表した2020年1~3月期決算は、最終損益が3億8823万ドル(約410億円)の黒字(前年同期は1361万ドルの赤字)と過去最高益となった。新型コロナウイルスの影響で米株式市場が大荒れとなり、相場の変動率拡大とともに商いが膨らむ環境でトレーディング収益が大きく伸びた。

売上高の指標となる調整後の純トレーディング収益は3.4倍の7億8446万ドルとQUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(5億5900万ドル)を大きく上回った。売り買いの両方の注文を出すマーケットメーク(値付け)にかかわるトレーディング収益は3.1倍、サービス実行に伴う手数料や金利収入も2.3倍に増えた。調整後の1株利益は1.80ドルと市場予想(1.39ドル)を上回った。

HFTは市場に流動性を供給するマーケットメークが主業務で、自ら提示する売値と買値の差(スプレッド)で利益を上げる。新型コロナの感染拡大で世界的に株式市場の変動率が高まった1~3月はスプレッドも広がり、利益が大きくなった。

業績拡大への期待からバーチュ株は、今年に入り6日までに57%上昇した。決算発表を受け、7日早朝は6日終値(25.07ドル)を5.5%上回る26ドル台半ばで推移している。

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