マスク・客数制限…再開も手探り 休業要請解除の県

2020/5/7 19:12 (2020/5/7 21:41更新)
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なお人影はまばらな仙台の繁華街、国分町(7日、仙台市青葉区)

なお人影はまばらな仙台の繁華街、国分町(7日、仙台市青葉区)

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ緊急事態宣言が延長された一方、特定警戒都道府県に含まれない一部の県では7日、一定の感染防止策を条件に休業要請が解除された。街には人の流れが戻る兆しもあるが、感染リスクがなくなったわけではなく、再開はまだら模様だ。飲食店や学習塾などではマスク着用や消毒を徹底するなど、手探りでの再出発となった。

東北最大の繁華街、仙台市の国分町ではこの日、スナックなどが相次ぎ再開した。ただ、通りには「当面」「31日まで」と休業を知らせる張り紙も目立つ。「休み明けの11日から再開する店も多い」(スナックの女性経営者)などの事情もあり、国分町の生花店で働く人は「本格的な注文は少なく、全体的にまだ半分程度の再開状態だ」と話した。

宮城県は感染防止対策を前提に、県内の飲食店などへの休業や時短営業の要請を7日から解除した。スナックなどの飲食店には、特に大声や近接した距離での会話を控えるよう求めている。

国分町の日本料理店では営業再開に当たり、客席を半分以下に減らし、当面は来店したことのない人や県外からの来店も受け付けないことにした。この日の予約はなく「できることをやっていきたい」と淡々と話した。

国内の感染状況を踏まえ、政府は4日に緊急事態宣言の期限を31日までに延長。あわせて基本的対処方針も改定し、東京や大阪など13の「特定警戒都道府県」には引き続き厳重な警戒を求める一方、他の34県は外出自粛や休業要請を一部緩和できるよう認めた。

約2週間ぶりに営業を再開した佐賀県武雄市のボウリング場では常連客らが午前10時の開店直後に姿を見せ、副支配人の男性(39)が「久々にお客様をお迎えでき、うれしい」と声を弾ませた。

同店では利用客の密集を避けるため、レーンを1つずつ空けて使い、利用客数も1レーン当たり3人までに絞った。入店時に検温し、ボールはスタッフがこまめに消毒。昼までの来店客数はいつもの半分以下で、副支配人は「感染を警戒して来店を控える人も多いのでは。今後どこまで戻るのか不安だ」と話した。

7日に営業再開した長崎市のトレーニングジムはスタッフや利用者にマスク着用を徹底してもらい、1つのトレーニング器具を複数人で使わないようにした。担当者は「休会中の会員も多いが、安心して運動してもらえる環境を整えていきたい」と意気込んだ。

「どこまで対策すべきか悩みはある」と話すのは静岡市で学習塾を経営する石野景子さんだ。市内の学校は5月末まで休校が続き、保護者から塾再開を望む声が多く寄せられていたという。7日から再開し、生徒にマスク着用や検温、手指の消毒を求めている。「できる限り徹底するしかない」と話した。

4月18日から休館中の静岡県立中央図書館(同市駿河区)は12日の再開に当たり、来館者の長時間滞在を防ぐため、閲覧室の椅子約200脚を撤去し、学習コーナーや休憩スペースは使えなくすることにした。殿岡容子副館長は「さまざまな情報や資料を提供するのが図書館の使命。利用者の方にはご不便をかけるが、再開できることはうれしい」と話した。

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