インベブ、最終赤字に転落 飲食店休業など響く

2020/5/7 18:01
保存
共有
印刷
その他

【ジュネーブ=細川倫太郎】ビール世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)が7日発表した2020年1~3月期決算は、最終損益が22億5000万ドル(約2400億円)の赤字に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国の飲食店が休業に追い込まれ、ビールの需要が大幅に減少した。4~6月期はさらなる業績の悪化を予想している。

インベブは中国は回復の兆しがあると説明する=AP

インベブは「バドワイザー」や「ステラ・アルトワ」などを展開する。前年同期は35億7100万ドルの黒字だったが、新型コロナで経営環境が急変した。合計の販売量は1割近く減少し、売上高は110億300万ドルと10%減った。

中国を皮切りに最大市場の北米や、欧州で厳しい外出規制が導入され、レストランやバーが一斉に休業した。インベブも一部生産の停止を余儀なくされた。「コロナビール」を製造する傘下のメキシコのグルポ・モデロは4月上旬から工場の操業を一時停止した。

インベブによると中国や韓国では回復の兆しがあるという。欧米など中国以外の影響が長引く結果、4~6月期は1~3月期よりも大幅に悪化する見通し。4月の販売量は32%減と厳しく「新型コロナの流行が将来の業績に与える影響は依然不透明」だとしている。既に減配も決めている。

ビール業界は若者のアルコール離れなど構造的な逆風も吹く。インベブは収益の回復に向け、社員の出張やイベントの中止などでコストを一段と削減する。「巣ごもり」需要を開拓するため、インターネット販売にも力を入れる。欧州のビール大手ではハイネケン(オランダ)やカールスバーグ(デンマーク)も業績が大きく悪化している。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]