スポーツ > Tokyo2020 > GO TOKYO > 記事

GO TOKYO

フォローする

復学、引退?、家族とともに 五輪延期それぞれの道

2020/5/7 18:05
保存
共有
印刷
その他

新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪の1年延期が決まり、今夏に照準を合わせていたアスリートは計画変更を余儀なくされた。来年に向けて再出発した選手がいる一方、競技を続けるべきか悩む者もいる。1年の重みをどう受け止めているのか。

(渡辺岳史、鱸正人)

昨年は10年ぶりの世界選手権にも出場した=共同

昨年は10年ぶりの世界選手権にも出場した=共同

陸上・寺田「学童保育を考え、早めに動く」

昨年陸上界に復帰した女子100メートル障害の寺田明日香(パソナグループ)は家族とともに東京五輪を目指している。2013年に一度は引退し、出産、7人制ラグビー転向を経てトラックに戻ってきた30歳。ベテランの域に入ってケガのリスクが上がっても、「しっかり準備できる期間をもらえた」と、五輪の延期を前向きに捉えている。

昨年はブランクを感じさせず12秒97の日本新記録を樹立し、10年ぶりに世界選手権にも出場した。夫と育児や家事を分担するなど家族の支えが原動力になっていた。

ただ、五輪イヤーの来年はどう練習時間を確保するか、見直しが必要になるかもしれない。保育園に長女を預けてトレーニングの時間を確保してきたが、来年度は小学校に入学予定。最長で午後8時まで預けられる従来と環境が変わってくる。「学童保育を考えないといけない。早い段階で動いていくつもり」

競技面では五輪の出場資格を得るために、まず参加標準記録(12秒84)の突破に挑む。今秋に予定される日本選手権は代表選考会にならない見込みだが、モチベーションの維持は心配なさそうだ。「昨年はそれほどレースをこなしていない。練習の成果を試合で発揮する経験を積んで来年に向かいたい」。新型コロナウイルス終息後のシーズンに思いを巡らせ、準備を進める。

1度は五輪のために休学した法大に復学した西藤だが、来夏をめざす気持ちに変わりはない=共同

1度は五輪のために休学した法大に復学した西藤だが、来夏をめざす気持ちに変わりはない=共同

フェンシング・西藤「大学は卒業したい」

フェンシング男子フルーレの2017年世界選手権銀メダリスト、西藤俊哉(長野ク)は競技に専念するため、法政大学を休学して五輪に備えてきた。だが五輪延期を受けて、今年度はまず半期だけの復学を決めた。「大学は卒業したい。大会再開の状況を見て、通いながら競技を続けるか、夏に再度判断したい」

日本代表の活動は、基本的に海外遠征の費用は自己負担だ。現在、JALなど4社のスポンサーがついていて支障は出ていないが、延期が今後どう影響するか不安はある。アスリートは活動費の工面も含め、競技に打ち込める環境を整える力も求められる。

「応援してもらってありがたい。可能な限りサポートしてもらいたいし、結果で恩返ししていきたい。そのためにも(1度は大学休学を決断したように)自分で考えて行動していかないといけない」と覚悟を語る。

バスケ・大崎「1年の長さ、大変さは……」

延期を受け、キャリアを終えることに気持ちが傾いていると明かすのは女子バスケットボールで16年リオデジャネイロ五輪に出場した大崎(旧姓間宮)佑圭(30)だ。

今年1月の代表合宿に参加した大崎(右)=共同

今年1月の代表合宿に参加した大崎(右)=共同

18年末の長女出産に合わせて事実上引退したが、今年1月に日本代表に復帰。Wリーグのチームに所属しないまま、「良くも悪くもあと半年」と幼子の預け先や練習場所を確保し、夏までの計画を立てた。代表合宿でアピールし、2月の国際大会にも出場。手応えを得て、残る約5カ月を駆け抜けようとしていた直後の延期決定だった。

長女の預け先や保育に伴う費用といった現実的な課題はもちろん、決定から1カ月以上たっても何より大切なモチベーションが上がってこないと感じているという。「短期だからチャレンジできると思っていた。20代前半の伸びしろもないし、1年後に私が入る枠があったら、それこそ日本のバスケってダメじゃないという気持ちもある」

既に家族会議を開いて「(五輪を)諦める方向で話をした」といい、4月以降は本格的なトレーニングはしていない。「決断は少し待ってみたら」という代表のホーバス監督の言葉もあって結論を先送りにしているが、「この1年の長さ、大変さは分かっている。『よし頑張るぞ』っていうのはなかなか生まれない」と話している。

GO TOKYOをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

五輪関連コラム

パラリンピック関連コラム

電子版トップスポーツトップ

GO TOKYO 一覧

フォローする
プレーオフの末、鈴木愛(右)に競り勝ち喜びをかみしめる渡辺=ゲッティ/JLPGA提供ゲッティ/JLPGA提供

 プレーオフの舞台となった18番、523ヤードのパー5は3日目まで3日連続バーディーフィニッシュとした飛距離自慢の渡辺にとってはもってこいのホール。第1打、2打とつないでピン手前30ヤードの花道からの …続き (6/29)

オンラインで取材対応したラグビー7人制男子日本代表候補の小沢大

 東京五輪に出場するラグビー7人制男子日本代表候補は29日、新型コロナウイルスの感染拡大後、初めての練習を行った。全国5カ所に分かれて各選手が週に1度程度、トレーニングを実施。東京都内で練習に参加した …続き (6/29)

アース・モンダミン初日を2アンダー発進の畑岡=ゲッティ/JLPGA提供ゲッティ/JLPGA提供

 アース・モンダミンカップ(25日・千葉県カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)
 新型コロナウイルスの影響で2020~21年が統合され、約4カ月遅れの開催となった今季女子ツアー開幕戦。4日間無 …続き (6/25)

ハイライト・スポーツ

[PR]