みずほ純利益250億円下げ 前期、新型コロナで引当金
みずほフィナンシャルグループ(FG)は7日、2020年3月期の連結純利益が前の期比4.6倍の4450億円になりそうだと発表した。従来予想(4700億円)から250億円下げた。新型コロナウイルスの感染が広がり、国内企業の業績悪化に備えて計上する貸倒引当金を約800億円積み増したためだ。
外国債券の売却による利益の計上もあり、純利益の引き下げ幅は引当金の積み増し額より小幅にとどまった。年間配当は7円50銭を据え置く。
金融庁は貸倒引当金について細かく規定した指針を昨年12月に廃止し、融資先の状況に応じて金融機関が柔軟に引当金を積めるよう裁量を広げた。みずほFGは「会計監査人と議論したうえで対応した」としている。
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