JR各社、GWの輸送人員は95%減

JR東日本などグループ6社は7日、ゴールデンウイーク(GW)の期間を含む4月24日~5月6日の新幹線や在来線特急などの輸送人数が91万6千人と、前年の同期間に比べ95%減ったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛で利用が落ち込んだ。記録が残る1990年以降で最低だった。
JR東日本は、新幹線と特急列車の利用が前年同日と比べ95%のマイナスだった。空港利用者の落ち込みで大幅減便した成田空港と東京都心を結ぶ特急「成田エクスプレス」は3千人と、前年の1%の利用にとどまった。
東京都が外出自粛を呼びかけた「ステイホーム週間」を含む4月25日~5月5日の11日間における自動改札の利用実績は、前年同日と比べて東京駅で85%減、渋谷駅で同82%減だった。
JR西日本も利用者数が19万人と前年同期に比べ95%減った。利用者数は山陽新幹線や在来線の特急で同95%減、北陸新幹線で同97%減だった。GW期間中の山陽新幹線で、新大阪駅発車時点の自由席乗車率が3%の列車もあった。
JR東海の東海道新幹線の利用者も前年同期と比べて94%減った。