イラク新首相に前国家情報機関トップ 政治空白に幕

2020/5/7 7:50
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【イスタンブール=木寺もも子】イラクで7日、前国家情報機関トップのムスタファ・カディミ氏が首相に就任した。5カ月以上にわたって続いた政治空白が解消した。ただ、前政権を退陣に追い込んだデモの背景となった高失業率などの経済問題は、原油価格の下落や新型コロナウイルスの影響で深刻さを増している。新首相が複雑な各政治勢力間の利害を調整して混乱を収束させられるかはなお見通せない。

イラク新首相に就任したカディミ氏=ロイター

国会は7日未明、カディミ氏の内閣名簿の一部を承認し、同氏が首相に就任した。

イラクでは2019年11月、高失業率や汚職、不十分な電力サービスなどへの不満を背景とする反政府デモが激化し、アブドルマハディ前首相が辞任を表明した。以降、2人の首相候補が指名されたが、いずれも組閣に失敗して正式な政権のない政治空白が続いていた。

新首相のカディミ氏は、政治記者や国家情報機関トップなどを務めてきた。政治家としての経験はないが、これまでに国内の主要な宗派、政治勢力と一定の友好関係を築いてきたとされる。親イラン勢力などは当初、カディミ氏の首相就任に反対していたが、原油価格の下落や新型コロナウイルスの感染拡大などで混乱が増す中、各勢力が妥協に至ったもようだ。

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