韓国情報機関「金正恩氏は正常に国政運営」手術説も否定

2020/5/6 15:08
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1日に肥料工場の竣工式に出席した金正恩氏=朝鮮中央通信・朝鮮通信

1日に肥料工場の竣工式に出席した金正恩氏=朝鮮中央通信・朝鮮通信

【ソウル=恩地洋介】韓国の情報機関である国家情報院は6日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が4月下旬以降も「正常な国政運営を続けてきた」と韓国国会に報告した。心臓血管手術を受けたとする一部報道を否定。新型コロナウイルスなどの影響で、金正恩氏の公開活動が例年と比べ大幅に減っていると指摘した。報告を受けた与党議員が明らかにした。

金正恩氏は故金日成主席の生誕記念日である4月15日に姿を見せなかった。米CNNが「重体説」を報じたことから健康不安説が広まったが、北朝鮮メディアは5月2日、肥料工場を1日に視察する金正恩氏の動静を報じた。国家情報院は金正恩氏の視察を「食料問題の解決に向け、住民に『自力更生』への自信を与えるため」と分析した。

北朝鮮は新型コロナを巡る水際対策で1月下旬に中国との境界を完全封鎖した。国情院は3月の中朝間の貿易が前年同月比で91%減少し「住民生活や経済活動全般が困窮し、調味料など輸入品の価格が一時的に高騰した」と説明した。平壌では住民が生活必需品を求めて商店に押し寄せ、政府が物価安定化措置を発動したという。

国情院は北朝鮮が最近、外貨決済の基準通貨をユーロからドルに変更したとも報告した。北朝鮮は2000年代初めから、対欧州貿易を拡大するため対外決済にユーロを使ってきた。ただ、百貨店や市場ではドルで取引されており、現実の商慣行に合わせたとみられる。

軍事動向を巡っては、北朝鮮東部の新浦(シンポ)にある造船所で潜水艦や水中発射装置が持続的に観測されており「北朝鮮が19年に公開した新型潜水艦の進水を注視している」と明らかにした。

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