米エアビー人員25%削減 1900人、20年の売上高半減へ

2020/5/6 7:00
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【シリコンバレー=奥平和行】民泊仲介大手の米エアビーアンドビーは5日、社員の約4分の1に当たる1900人を削減する方針を明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いサービスの利用が大幅に減り、2020年の売上高が前年の半分以下に落ち込む見通し。大幅なコスト削減により生き残りを目指す。

新型コロナウイルスの影響拡大で「ユニコーン企業」の代表格、米エアビーアンドビーも人員削減に追い込まれた=ロイター

ブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)が同日、社員に電子メールで通知した。同社は新型コロナの影響で利用が落ち込んだことを受け、投資ファンドなどから20億ドル(約2100億円)の資金を確保している。従来は人員削減から距離を置いていたが、回復の時期が見通しづらいことなどを理由に方針転換した。

同社は日本を含む24カ国で社員を雇用し、すべての地域で人員削減に踏み切る見通しだ。北米では5日に対象となる社員に解雇を通知し、11日を最終出社日とする。米国では14週間分の給与に勤務期間に応じた割増金を加算し、退職金とする。ほかの地域でも米国に準じた対応をとる。

チェスキーCEOは社員に宛てたメールで「旅行業界が回復しても、これまでとは違った形になる」と指摘した。近所やより安価な物件のニーズが高まるとみており、事業を見直す。具体的には移動関連サービスなどを中止し、ホテル予約や高級物件の仲介といった分野への投資も絞り込む。

エアビーは「ユニコーン」と呼ぶ有力スタートアップ企業の代表格で、20年には新規株式公開(IPO)に踏み切るとの見方が有力だった。一時は企業価値の評価金額が310億ドルに達したが、新型コロナの影響が広がって業績が急速に悪化していた。4月には米投資ファンドのシルバーレイクなどから事業継続に向けた資金供給を受けた。

新型コロナの影響で人員削減に追い込まれるユニコーンは同社だけではない。日本経済新聞の集計によると、米国のユニコーン約220社のうち1割超が4月下旬までに人員削減の方針を示し、7600人以上の雇用が消失した。大型の資金調達をテコに採用を拡大してきたスタートアップ企業が事業環境の急変で苦境に追い込まれている。

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