FCAの1~3月、1960億円の最終赤字 コスト削減急ぐ

2020/5/5 22:45
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【フランクフルト=深尾幸生】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が5日発表した2020年1~3月期の決算は、最終損益が16億9400万ユーロ(約1960億円)の赤字だった。前年同期は6億1900万ユーロの黒字。新型コロナウイルスの影響を緩和するため、12月までに20億ユーロ規模のコスト削減に乗り出す。

FCAの工場休止は長引いている(人工呼吸器を緊急で生産するブラジルの工場)=ロイター

売上高は16%減の205億6700万ユーロだった。期中の販売台数は81万8千台と21%減った。経営の指標としている調整後のEBIT(利払い・税引き前利益)は95%減の5200万ユーロとかろうじて黒字を確保した。

部門別の調整後EBITは北米が48%減った。3月18日から生産を休止している影響が出た。唯一の黒字部門だが、利益率は3.8%と2.7ポイント低下した。南米は赤字に転落したほか、EMEA(欧州・中東・アフリカ)とアジア大洋州の赤字は拡大した。

北米の工場の大半は5月18日に再開させる予定だが、高級車マセラティを含む欧州の工場の一部は7月上旬まで休止が長引く。FCAは、新型コロナの影響は4~6月期の方が1~3月期よりも深刻になるとの見通しを示した。

業績への影響を抑えるため、20年12月期中に合計20億ユーロ以上のコストを減らす。設備投資を10億ユーロ削減するほか、新型車投入などの主要プロジェクトを3カ月遅らせる。

19年12月に正式合意し、21年初めまでに完了を予定している仏グループPSAとの経営統合について、マイケル・マンリー最高経営責任者(CEO)は「スケジュールや条件は変わらない」と強調した。

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