6月末までに遠隔授業導入 大阪府立高
大阪府の吉村洋文知事は5日、6月末までに全ての府立高校でオンライン授業を導入する方針を示した。府教育庁は2022年度にも全生徒にタブレットなどの学習用端末の配布を目指しているが、再度の休校に備え自宅での受講を可能にするため、生徒自身のスマートフォンなどの端末を活用することも検討する。
吉村知事は5日の新型コロナウイルス対策本部会議で「今後、第2、第3の感染の波が来て、また休校になるかもしれない。次の波に備えた対策を今から取る必要がある」と述べた。
府教育庁は、臨時登校日を活用し、生徒の家庭のネット環境や学習端末の保有状況などを把握する方針。学校ごとに、ビデオ会議サービス「Zoom(ズーム)」などの活用の検討を進める。
同庁は、20年度から全小中学生にタブレットなどの学習用端末を配布する文部科学省の事業に合わせ、22年度にも全ての府立高校などで学習端末を配布することを目指していた。
府の会議ではこのほか、6月に実施を予定していた府独自の学力テスト「チャレンジテスト」を中止することも決めた。

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