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イタリア、400万人が仕事を再開 感染拡大リスクなお

ベネチアのサン・マルコ広場には多くの人が現れた(4日)=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアで4日、全土で3月10日から導入したロックダウン(都市封鎖)措置の段階的な解除が始まった。まず製造業や建設業が再開し、同国の就業人口の約2割にあたる400万人が職場に復帰した。ただ、新型コロナウイルスの感染が再び勢いを増すリスクは残ったままで、伊政府は徹底した対策を要求。経済や暮らしの正常化へ手探りの状態が続く。

4日、人影が消えていた世界有数の観光都市ベネチアの広場には、マスクを着用した多くの人々が出歩いていた。ミラノの地下鉄の駅には久々に通勤客の姿も。イタリアの高級自動車メーカー、フェラーリは北部の工場を再稼働させた。

イタリアのロックダウン期間は2カ月近くと、欧州で最長となった。生産活動や消費が止まり、2020年の経済成長率はマイナス8.0%と戦後最悪となる見通し。多くの経営者から早期の再開を求める声が出るなか、感染者数が着実に減少してきたことから、伊政府はロックダウンの解除に踏み切った。5月18日からは小売店が再開し、6月1日からはレストランや理髪店などの営業を認める。

ただ、条件は厳しい。当面、外出は仕事目的や親戚・恋人に会うためなどに限定し、外出申告書の携帯を義務付ける。公共交通機関などではマスクを着用しなければならないほか、職場では消毒や対人距離の確保を徹底するよう求める。コンテ首相は「イタリアの未来は我々の手の中にある」と国民にルールを厳守するよう訴えた。

ロックダウンの緩和をめぐっては、伊政府と州で対立が起きている。南部のカラブリア州は「政府の緩和計画はあまりに臆病だ」として、独自のルールを制定。屋外のテーブルを使ったレストランの営業再開を既に認めた。コンテ首相は「我々はまだ大流行のまっただ中におり、科学的根拠に基づいた緩和計画だ」として、政府の指示に従うべきだと警告している。

イタリアは新型コロナの甚大な被害を受けた。伊市民保護局によると、4日時点の累計の感染者数は約21万2千人と、米国、スペインに次いで多い。ただ、新規感染者は約1220人と3月下旬のピークから8割以上減少している。

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