ベネズエラの刑務所で暴動、鎮圧で40人以上死亡

2020/5/3 9:58
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【サンパウロ=外山尚之】南米ベネズエラの刑務所で服役中の囚人が暴動を起こし、鎮圧で40人以上が殺害された。政府側は囚人が脱走を試みたと主張するが、現地からの情報では食料不足が原因だという。独裁政権下で崩壊状態の経済に新型コロナウイルスが追い打ちをかける形で、混乱が拡大している。

刑務所から負傷者を運び出す救急車(1日、ベネズエラ西部ポルトゥゲサ州)=ロイター

暴動は1日に西部ポルトゥゲサ州グアナレで発生し、鎮圧のために軍が動員された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「少なくとも囚人46人が死亡し、70人以上が負傷した」としている。刑務所の職員も負傷しているという。

現地からの情報によると、新型コロナ対策を理由に食べ物の差し入れが禁止となり、暴動が発生したという。経済が崩壊状態のベネズエラでは囚人に対する食料配給がほとんど行われていない。

アムネスティは「囚人が生きるための権利が侵害されるのを見るのははじめてではない」としてベネズエラ政府を批判。同刑務所では750人の収容人数に対し、約2500人が詰め込まれていたという。

マドゥロ政権や親政府の武装民兵は新型コロナを理由に市民の弾圧や略奪などで強権姿勢を強めている。

南米ではペルーやブラジルの刑務所でも新型コロナを理由とした暴動が頻発し、多数の死傷者が発生している。多くの国で感染者数・死者数とも増加が続いている。

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