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バフェット氏率いる米バークシャー、最終赤字5兆円

(更新)

【ニューヨーク=宮本岳則、伴百江】著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイは2日、年次株主総会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、株主出席なしのオンライン中継となった。バフェット氏は危機を乗り越えてきた歴史に言及し、「何事も米国の成長を止めることはできない」と強調。同日公表した2020年1~3月期決算は株安で497億ドル(5兆3100億円)の赤字となったが、米国株に強気の姿勢を崩さなかった。

バークシャーはバフェット氏が生活拠点とする米中西部ネブラスカ州オマハに本社を置く。年次株主総会は「投資家の神様」に直接、質問できる機会とあって、毎年4万人の株主が世界各地から集まる。その盛り上がりぶりから「資本家のためのウッドストック」などと言われていた。

20年は例年と同じアリーナ会場を「無観客」にした上で、バフェット氏と副会長のグレッグ・アベル氏が出席。質疑をオンラインで中継する異例の形となった。

盟友で副会長のチャーリー・マンガー氏は会場に姿を見せなかった。バフェット氏とマンガー氏がユーモアを交えながら株主のあらゆる質問に答えていくのが、バークシャー株主総会の名物だったが、今年は見られなかった。代役を務めたのがアベル氏だ。エネルギー事業を統括する実力者で、今年90歳になるバフェット氏の有力後継者と言われている。

バフェット氏は米国株に強気の姿勢を崩さなかった。米経済の当面のシナリオについて「非常に幅広い可能性が考えられる」と述べ、慎重な見方を披露した。1962年のキューバ危機や2001年9月の米同時多発テロ、08年の金融危機を克服した歴史を「米国の奇跡」と表現。アメリカの200年超の短い歴史で、国の成長は目覚ましいとして、株式投資でも「決して米国の成長に逆らうな」と述べた。

業績面ではコロナ禍による株安が直撃した。20年1~3月期決算は、最終損益が497億ドル(5兆3100億ドル)の赤字となった。赤字額としては過去最大だ。前年同期は216億ドルの黒字だった。バークシャーは米アップルや米バンク・オブ・アメリカなど上場株を投資目的で1807億ドル保有する。2月以降の株安で評価損が膨らんだ。

米国では17年12月以降に始まる会計年度から、企業が保有する上場株の評価損益を純利益に反映させる会計基準が適用された。上場株を多く保有するバークシャーの最終損益は相場で振れやすくなった。鉄道やエネルギーなど連結対象事業の収益動向を映す営業利益は安定している。20年1~3月期の同利益は58億ドルとなり、前年同期比6%増となった。

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