カザフスタン大統領、前大統領長女を上院議長職から解任

2020/5/2 23:27
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【モスクワ=小川知世】中央アジアのカザフスタン大統領府は2日、最高実力者のナザルバエフ前大統領の長女、ダリガ・ナザルバエワ上院議長を解任したと発表した。トカエフ大統領が同日、大統領令に署名した。理由は明らかにしていない。強い発言力を持つダリガ氏を解任することで、権力基盤の安定を図ったとの見方が出ている。

握手するカザフスタンのトカエフ大統領(左)とダリガ氏(2019年3月、アスタナ〈現ヌルスルタン〉)=AP

トカエフ氏は2日、ツイッターで「実りある仕事をした」とダリガ氏の功績をたたえた。解任理由や異なるポストへの任命の可能性は言及しなかった。同氏は将来の大統領候補の一人とみられていたが、国民に人気がなく、新型コロナウイルス対策などで政権の方針と意見が食い違う点があった。

現地報道では解任について、政権内部の混乱を避けるため、ナザルバエフ氏が認めた上での事実上の更迭と見る向きがある。一方で、7日に誕生日を迎えるダリガ氏に今後の議会選挙の責任者など別の要職が用意されているとの観測もある。

カザフスタンでは初代大統領のナザルバエフ氏が2019年3月に辞任し、憲法に従って上院議長だった側近のトカエフ氏が大統領に昇格した。ダリガ氏はトカエフ氏の後任として上院議長に就いた。ナザルバエフ氏は院政を敷きつつ、将来的に親族への権力継承を目指すと見られている。

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