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日付入り写真、金正恩氏の健在強調 3週間ぶり報道

【ソウル=細川幸太郎】北朝鮮メディアは2日、健康不安説が出ていた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が1日に肥料工場の竣工式に出席したと報道した。朝鮮中央通信が式典の様子や発言を詳細に伝え、党機関紙の労働新聞は同氏の写真を9枚掲載した。海外メディアによる健康不安説が取り沙汰されるなか、同氏の「健在」をアピールする狙いがありそうだ。

朝鮮中央通信によると、金正恩氏は1日、北朝鮮西部平安南道の「順川リン酸肥料工場」の竣工式に出席した。竣工式には実妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長のほか、党や軍の幹部、建設者、労働者など多数が参加したという。

さらに、同通信は竣工式での金正恩氏の発言も詳細に伝えた。肥料工場の完工について「軍民一致の団結した力で創造した誇らしい成果」と述べたほか、「わが国の化学工業を一段階飛躍させる上で重要な契機になる」と食糧増産への意気込みを語ったという。

2日の労働新聞は、1面から3面にかけて竣工式の開催を詳報した。金正恩氏によるテープカットや、工場内部を視察する様子、党幹部らと談笑する同氏の写真を合計9枚掲載した。式典写真で金正恩氏の背後のバックボードには「2020年5月1日」と大きく日付が書かれていた。

北朝鮮メディアによる金正恩氏の動静報道は、4月11日に開かれた朝鮮労働党政治局会議に出席したと12日に報じられてから途絶えていた。祖父の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕日である15日の「太陽節」の行事にも姿を見せず、米国時間20日には米CNNが米政府当局者の話として手術を受けて重体になっていると報道された。

その後も様々な報道が相次ぐなかで、米国時間27日にはトランプ米大統領が記者会見で「そう遠くないうちに(動静が)わかるだろう」と述べ、健康不安説を否定した。韓国政府も28日に「北朝鮮に特異な動向はないと自信を持って言える」(政権幹部)と発言していた。

金正恩氏は2012年に正式に北朝鮮の最高指導者に就任した後、体重が急速に増えて健康不安説が何度も取り沙汰されてきた。14年9月には1カ月超の間、動静報道が途絶えたこともあった。

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北朝鮮

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。

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