WHO、新型コロナの「緊急事態」継続 宣言から3カ月

2020/5/2 5:53
保存
共有
印刷
その他

【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日の記者会見で、世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスについて、最高レベルの警戒水準を呼びかける「緊急事態」を継続すると述べた。専門家による緊急委員会が現状と今後の対応を分析し、WHOに継続を勧告した。

スイス・ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部=ロイター

WHOが1月30日に緊急事態を宣言してから3カ月が過ぎた。流行状況を分析するため、緊急委は3カ月ごとに開く規定がある。4月30日に会合を開催し、1日に加盟国とWHOに対してそれぞれ20以上の助言をした。

助言の1つとして、加盟国に食料や医療物資の貿易制限の撤回を求めた。一部の国が国内市場を優先し輸出を規制しており、必要な支援が行き渡らなくなる恐れがあるためだ。フサン委員長は1日の記者会見で「我々は世界的な大流行のまっただ中にいる」と述べ、加盟国がWHOを支えることも重要とした。米国によるWHOへの拠出金停止が念頭にあったとみられる。

WHOには動物由来の感染源やウイルスが人に移った経路の特定を急ぐことを求めた。各国間で人が再び行き来できるようにするための指針の策定も必要とした。

一方、フサン氏はWHOが緊急事態を宣言したタイミングについては「適切だった」と述べた。WHOは1月22~23日に開いた会合では宣言を見送った。これに対し、米国は中国に配慮して宣言するのが遅れたなどとWHOを非難している。

テドロス氏は当初、緊急委は情報が不足しているとして、委員の間でも宣言すべきか否か意見が分かれていたと説明した。宣言に踏み切った1月30日時点では、中国以外の感染者は82人にとどまっており、各国が準備するのに「十分な時間があった」と強調した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]