欧州LCC最大手ライアンエアー、3000人削減へ

2020/5/2 4:51
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【ロンドン=篠崎健太】欧州格安航空会社(LCC)最大手のライアンエアー・ホールディングス(アイルランド)は1日、全従業員の15%程度にあたる最大3000人を削減する方針を明らかにした。新型コロナウイルスの影響で3月下旬からほぼ全便を運休している。事業環境の正常化には時間がかかると判断し、人員整理に手を付けざるを得なくなった。

アイルランドのダブリン空港に駐機するライアンエアー機(1日)=ロイター

同社は事業環境について「旅客需要と運賃が2019年の水準を回復するには少なくとも2年間、早くても22年夏までかかる」との見通しを示した。リストラ対象は主に操縦士と客室乗務員だという。航空需要の増加でパイロットを奪い合っていた19年までの状況から一変した。米ボーイングと航空機の購入機数の見直し交渉も進めている。

3月に新型コロナの感染が欧州で広がると、イタリア便などから順次減らし、同25日以降はほぼ全便の運休に追い込まれた。4~6月期の乗客数は15万人弱と、当初計画(4240万人)比で99.5%減になるとみている。7月以降に減便は緩和していく想定だが、7~9月期の乗客数も計画(4460万人)比で半分程度にとどまるとした。

欧州航空業界では4月下旬、英大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が従業員の4分の1にあたる最大1万2000人の削減検討を発表した。北欧大手スカンジナビア航空(SAS)もフルタイム従業員を最大5000人削減する計画を打ち出した。

ライアンエアーは欧州を中心とする40カ国に就航し、19年の総旅客数は約1億5200万人と欧州の航空グループで最大だった。

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