4月の米製造業景況感、11年ぶり低水準 生産・雇用は1940年代並み

2020/5/2 0:54
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【ワシントン=長沼亜紀】米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した4月の米製造業景況感指数は41.5で前月から7.6ポイント低下した。2009年4月以来11年ぶりの低水準となり、下げ幅でも08年10月以来の大きさとなった。製造業景気の拡大・縮小の境目である50を2カ月連続で割り込み、新型コロナウイルスの影響で景気が急速に後退していることを示した。

4月20日まで一時操業停止していたボーイングの工場(ワシントン州)=ロイター

5つの指数構成項目のうち「新規受注」は27.1で15.1ポイント低下し、08年12月以来の低水準となり、下げ幅では1951年4月以来69年ぶりの大きさだった。

「生産」も27.5で20.2ポイント低下し、48年1月以来の低水準かつ下げ幅となった。経済封鎖による解雇も増えており「雇用」は27.5で16.3ポイント低下し、49年6月以来の低水準、48年1月以来の下げ幅となった。

一方、「入荷遅延」は供給網の混乱を映して76.0で11.0ポイント上昇し、「在庫」も49.7で2.8ポイント上昇した。

回答企業は「消毒薬以外の生産は停止した」(化学製品)、「操業を65%減らした」(家具)、「新型コロナで市場と企業が破壊され、早急な回復と支援なしでは存続できない」(非金属鉱物製品)など深刻な打撃を伝えるコメントが相次いだ。

ISMによると、6つの主要産業のうち拡大したのは食品・飲料・たばこ産業のみだった。回答企業の75%は極めて悲観的な短期見通しを示しており、ISMは「新型コロナとエネルギー市場の不況が明らかに景況感に影響している」と指摘した。

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