在宅生活、親子でストレス発散 一緒に料理や体操
国立成育医療研究センター・田中恭子医師

2020/5/3 2:00
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛の要請が続く異例のゴールデンウイーク。急な環境の変化によって親子共にストレスがたまりやすい状況が続いている。子どもに表れるストレス反応や発散の方法について、メンタルヘルスに詳しい国立成育医療研究センターの田中恭子医師に聞いた。

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子どものストレスケアに詳しい国立成育医療研究センターの田中恭子医師

子どものストレスケアに詳しい国立成育医療研究センターの田中恭子医師

落ち着きがなくなる。「赤ちゃん返り」して甘えが激しくなる。寝付きが悪くなったり夜に何度も起きたりする――。子どもが感じているストレスは行動の変化で分かることが多い。腹痛や頭痛、足の痛みなどの症状として表れることもある。

こうした反応は、自分をストレスから守るための「防衛反応」として誰しも起こりえるもの。慌てる必要はなく、接し方を工夫すればストレスは軽減できる。

まずは、慌ただしいなかでも子どもが取り残されないよう、コロナウイルスや休校の理由などについて分かりやすく説明するようにしたい。子どもの気持ちに耳を傾け、共感することが大切だ。

手洗いや換気など、子どもが自分でできる予防策を教えれば安心感を与えられる。「密閉」「密集」「密接」の3密を避けるためにどんな工夫ができるか、親子で一緒に考えてみることは自律性を育むことにつながる。

ストレス発散にも親子で取り組もう。深呼吸や、筋肉に意図的に力を入れた後に一気に緩める「筋弛緩(しかん)法」は家庭でも手軽に取り入れることができる。ラジオ体操やストレッチ、縄跳びなどで体を動かしたり、できることを手伝わせて一緒に料理したりすれば気分転換になる。

仕事の変化や経済的不安などによって大人もまたストレス下に置かれている。正しい情報を取り入れるように意識し、普段から付き合いのある人との絆を保つことが、ストレスをため込まないために有効だ。

一人で抱え込まずに専門家に相談することも大切だ。イライラしてやる気が出ない、何をするにもおっくうだ▽自分の体や他者を傷つけてしまう▽自分を責め続けてしまう――などの症状が1~2週間続くようであれば、最寄りの相談窓口などに連絡してみてほしい。

■子どもの不満「外出できず」67%
 親子のお出かけ情報サイト「いこーよ」(アクトインディ)が小学生以下の子どもを持つ全国の保護者を対象に4月前半に行った調査では、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかで保護者の9割がストレスを感じていた。「感染するかもしれない」「遊びや旅行に出かけられない」などが理由に挙がった。
 子どものストレス要因としては「お出かけにいけないこと」が67%で最多。「運動不足」が61%、「長時間家にいること」が54%で続いた。子どものストレス反応は「泣いたりぐずりやすくなっている」(32%)、「怒りやすくなっている」(27%)などが並んだ。
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