/

水俣病64年、静かに祈り 「終わらぬ苦しみ考えて」

 水俣病の公式確認から64年を迎え、熊本県水俣市で患者団体「水俣病互助会」により営まれた慰霊祭(1日午後、代表撮影)

四大公害病の一つ水俣病が1日、1956年の公式確認から64年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、熊本県水俣市などが主催し、例年県知事や環境相らが出席する犠牲者慰霊式は延期となり、患者団体「水俣病互助会」による慰霊祭が、静かに営まれた。

八代海を見下ろす「乙女塚」に、例年より大幅に少ない13人が集まり、慰霊碑の前で焼香した。胎児性患者の坂本しのぶさん(63)は参列後、「64年たっても水俣病は終わっていない。何十年も苦しんできたことを、改めてみんなに考えてほしい」と声を振り絞った。

熊本県と鹿児島県によると、3月末時点の水俣病認定患者は熊本が1790人、鹿児島493人で、計1507人が患者認定を申請中。今も被害態様の全容解明には至らず、国や原因企業チッソなどを相手取った訴訟が各地で続いている。

胎児期や幼少期のメチル水銀被害を訴え、未認定の8人が国などに損害賠償を求めた訴訟は今年3月、福岡高裁で全面敗訴した(上告)。この日、慰霊祭に出席した佐藤英樹原告団長(65)は「水俣病の実態をきちんと分かっていない裁判官が出した判決だ。今後も闘っていく」と話した。

水俣病互助会は81年から、未認定患者を含め犠牲になった全ての命に祈りをささげようと、水俣市などの主催とは別に慰霊祭を開いている。〔共同〕

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

新型コロナ

新型コロナウイルスによる肺炎が中国から世界に拡大しています。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン