コロナで御所の工事中断 皇室への影響、長引く恐れ

2020/5/1 16:42
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天皇陛下の即位から1日で1年となったが、新型コロナウイルスの感染拡大による皇室活動への影響は長引く可能性がある。即位に伴う天皇ご一家や上皇ご夫妻の引っ越しも、関連工事の中断などで日程の見直しを余儀なくされそうで、運動不足といった健康面の懸念も出ている。

宮中祭祀のため皇居に入る天皇陛下(5月1日、代表撮影)

即位1年を記念する行事や記帳などは行われないが、陛下は1日も皇居で定例の宮中祭祀(さいし)に臨まれた。

一連の代替わり関連儀式を締めくくるはずだった秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」は、緊急事態宣言などを踏まえて延期された。国は改めて開催時期を検討するが、宮内庁関係者は「年内に開催できればいいが、少なくとも新型コロナが収束しているのが条件となるだろう」と話す。

延期決定前の段階で、規模を抑えるため祝宴の中止や参列者数の削減が決まっていた。今後、計画当初の規模に戻すかどうかの検討も改めて必要になる。

エリザベス女王から国賓として招かれた訪英も、即位後初の外国公式訪問として注目されたが、来年以降に持ち越しの見通しとなった。皇室が長年関わってきた地方行事も、両陛下出席の全国植樹祭や、秋篠宮ご夫妻出席の夏のインターハイなどで延期や中止が相次いでいる。

住まいにも大きな影響が出そうだ。代替わりに伴い、天皇ご一家は皇居へ、上皇ご夫妻は仮住まいを経て赤坂御用地へと移られる予定だが、新型コロナの感染防止のため、建設会社が建物の改修工事などの作業を中断しているためだ。

今年3月末に上皇ご夫妻が皇居から仮住まい先の仙洞仮御所(東京・港)に移られた後、宮内庁は天皇ご一家を皇居に迎えるため、空いた建物の改修工事に入る計画だった。工事中断で、2020年度内としていた入居時期が来年度にずれ込む可能性が出てきた。

上皇ご夫妻が仮住まい中の仙洞仮御所は、皇居のように広い散策スペースがあるわけではない。宮内庁関係者によると、現状では外出もままならず、十分な運動を確保するのが難しいという。

ご一家の皇居への移転が遅れれば、上皇ご夫妻の転居も遅れる。宮内庁幹部は「引っ越しがずれ込めば、上皇ご夫妻の健康面にも響きかねない」と懸念する。

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