米アップル売上高1%増 1~3月、店舗閉鎖でも増収

2020/5/1 6:01 (2020/5/1 8:03更新)
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アップルは新型コロナの影響で直営店の多くを一時閉鎖している=ロイター

アップルは新型コロナの影響で直営店の多くを一時閉鎖している=ロイター

【シリコンバレー=白石武志】米アップルが30日発表した2020年1~3月期決算は売上高が前年同期比1%増の583億1300万ドル(約6兆2000億円)だった。新型コロナウイルスの影響で世界で店舗の閉鎖を迫られたが、サービス部門やネット経由での販売が好調で減収を回避した。最終利益は3%減の112億4900万ドルだった。

売上高全体の約5割を占める主力のスマートフォン「iPhone」の売上高は7%減の289億6200万ドルだった。半面、音楽配信やアプリ販売などサービス事業の売上高が17%増加。ワイヤレスイヤホンの「AirPods」などウエアラブル部門もネット販売を中心に2割強伸びた。

アナリストらは事前予想で1~3月期の売上高は前年同期比6%減の547億8000万ドル前後になると見込んでいた。市場予想を覆して4四半期連続の増収を確保した。

アップルは中国本土で2月上旬から1カ月以上、全ての直営店を一時閉鎖しており、香港と台湾を含む中華圏の売上高は7%減の94億5500万ドルと大きく落ち込んだ。その後の新型コロナの感染地域の拡大に伴い、中華圏以外では3月中旬からほぼ全ての直営店を閉鎖しており、米州の売上高は0.5%減の254億7300万ドルだった。

アップルは同日の開示資料の中で20年4~6月期の売上高の予想を示さなかった。1株当たり利益は2.55ドルとアナリストらによる事前の市場予想(2.29ドル前後)を上回ったが、株式市場では業績低迷が長引くとの懸念が広がり、30日の時間外取引でアップル株は終値を下回って取引されている。

アップルは毎年この時期に株主還元策を発表しており、30日の決算発表にあわせて総額500億ドルの自社株買い枠を追加したほか、四半期配当を6%増やした。新型コロナに伴う業績悪化で多くの米国企業が自社株買い計画の停止を表明するなか、アップルは財務基盤への自信を示した格好だ。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は30日の電話会見で「私たちがこれまでに経験した最も困難なグローバル環境の中で成長したことを誇りに思う」と述べた。中国での外出制限などで供給面の制約が生じていたiPhoneのサプライチェーンについては「3月末にかけて生産は通常の水準に戻った」と説明した。

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