振り返る令和の1年 ラグビー躍進、相次いだ災害

2020/4/30 20:25 (2020/5/1 0:12更新)
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令和初日に結婚式を挙げた新郎新婦(2019年5月、東京都港区)

令和初日に結婚式を挙げた新郎新婦(2019年5月、東京都港区)

「令和」の代替わりから1年が過ぎた。この間に日本の少子化や人口減は加速し、台風などによる自然災害も相次いだ。ラグビーワールドカップ(W杯)で「ワンチーム」を掲げた日本代表が躍進するなど明るい話題もあった。年が明けてからは新型コロナウイルスの影が社会を覆う。令和新時代の日本は大きく揺れ動いている。

新元号の典拠となったのは奈良時代に編さんされた日本最古の歌集、万葉集の一節だ。舞台とされる福岡県太宰府市の坂本八幡宮は代替わり以降、「令和フィーバー」で景色が一変した。1日に訪れるのは20人ほどだった小さな神社が、1年前の5月の大型連休には大勢の参拝客でにぎわい、御朱印を渡すテントに数十メートルの列ができたこともあった。

厚生労働省によると、2019年の日本人の国内出生数は86万4千人で、明治期の1899年の統計開始以来、初めて90万人を割り込んだ。減少率は前年比5.92%と30年ぶりに5%を超え、少子化・人口減は令和でもなお加速している。

婚姻件数も58万3千組と前年比0.59%減ったが、代替わりがあった19年5月に限ると前年同月の約2倍に増えた。新元号にあやかった「令和婚」が「令和ベビー」の出生増につながるか注目される。

五福谷川が氾濫し、大量の土砂と流木が押し寄せた住宅地(2019年10月、宮城県丸森町)

五福谷川が氾濫し、大量の土砂と流木が押し寄せた住宅地(2019年10月、宮城県丸森町)

19年10月には台風19号が東日本を縦断し、関連死を含め100人が犠牲になった。住宅の全半壊は3万棟を超えた。台風15号や他の大雨による被害も各地で発生し、天皇陛下は20年2月の即位後初の記者会見で「多くの方が亡くなられ、大きな被害が生じたことは心の痛むこと」と哀悼の意を示された。

同じ会見で陛下が「うれしい出来事」に挙げられたのが19年9~11月に日本で初めて開催されたラグビーW杯だった。日本代表は次々と強豪を破り、史上初の決勝トーナメント進出を達成。陛下は代表チームの活躍に加え「『ワンチーム』という言葉の概念が多くの人々の共感を得て、社会に浸透した」と述べられた。

スコットランドを破り笑顔の日本代表(2019年10月、横浜市)

スコットランドを破り笑顔の日本代表(2019年10月、横浜市)

スポーツの祭典は世界の多様性に触れ、国際的な視野を広げる機会にもなる。20年東京五輪・パラリンピックについても、陛下は「大会を通して、特に若い人たちに世界の人々への理解を深め、平和の尊さを感じてほしい」と期待を示されていた。

大会は新型コロナの世界的な感染拡大で1年延期となり、国内では感染を食い止めるための厳戒態勢が続いている。陛下は2月の記者会見で、患者や家族に見舞いの気持ちを示すとともに、医療従事者などの労をねぎらい「感染の拡大ができるだけ早期に収まることを願っております」と述べられた。

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