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オリ・T―岡田、復活なるか 強気の調整で開幕待つ

再度の開幕延期で、プロ野球選手は調整に苦労している。延期が決まるまでにうまく調整してきた選手ほど苦しみは大きい。再起を期すオリックスのT―岡田もその一人だ。

3月15日のオープン戦終了時点で、T―岡田は打率2割9分6厘、3ホーマー、9打点と順調な整調ぶりだった。中堅方向への快打が多い内容もよかった。予定通りに3月20日開幕だったら、好スタートを切っただろう。

自主練習で打ち込むT―岡田(4月10日)=球団提供

入団5年目の2010年に1軍定着。33ホーマーを放って本塁打王になった。だが、度重なるケガが飛躍を阻んだ。最も苦しんだのは左足太もも肉離れと腰痛だった。「防げた故障もあっただろう」と、T―岡田の力を高く評価していた生前の星野仙一さんに指摘された。

体重オーバーが災いしていた。それを克服し、飛躍するチャンスは2度あった。14年に24ホーマー、17年に31ホーマーを打ったとき。とりわけ、初めてフル出場した17年はスターへの道まっしぐらと思われた。

だが、翌18年はキャンプで右脇腹を痛めたことなどが尾を引き、開幕は2軍スタート。「4番に座って40ホーマー」を目標に掲げたが、わずか13ホーマーにとどまった。

昨季はさらに屈辱的だった。5月中旬から閉幕直前の9月下旬まで2軍暮らし。わずか20試合に出て6安打の打率1割2分、1ホーマー、2打点と駆け出し選手並みの成績だった。

このオフにプエルトリコのウインターリーグに参加した。同行は若手2選手。翌年2月に32歳になるベテランの参加は珍しい。ステップアップを目指す若者たちの姿に心打たれた。

オフに実戦を体験したので、20年は体がよく動いた。本人も復活を意識した。ところが、本番前に起きた大混乱。好調を維持したいという守りの調整では生き残れない。その後の練習試合でも「1打席ごとに勝負をかける」と必死だった。

19年のチーム打率が12球団で最低だった打線に、米大リーグ通算282ホーマーのジョーンズが加わった。4番に座るのは確定的で、西村徳文監督は3番吉田正尚、5番T―岡田という構想も抱いた。だが、T―岡田は「レギュラーを確約されたわけでない」と、一塁、指名打者をモヤ、新外国人ロドリゲスらと争う覚悟を固めている。

評判のジョーンズは厳しくマークされる。その負担軽減のためにも、今季の5番打者の責任は重い。「そのことや、数字のことは考えない」と元ホームラン王。強気の調整でいつとも知れぬ開幕の時を待っている。

(スポーツライター 浜田昭八)

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