バイデン氏にセクハラ疑惑再燃 米大統領選に火種か

米大統領選
2020/4/30 6:03
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=中村亮】米民主党の大統領候補指名が確実なバイデン前副大統領にセクハラ疑惑が再燃している。過去にバイデン氏の上院議員事務所で働いていた女性スタッフが同意なしに体を触られたと告発した。バイデン氏の選挙陣営は疑惑を否定するが、11月の大統領選に向けて女性スキャンダルが新たな火種になる可能性がある。

バイデン前米副大統領のセクハラ疑惑について徹底的な調査を求める声があがる=AP

女性の告発を報じた複数の米メディアによると、バイデン氏は1993年に議会の部屋で女性を壁に押さえつけてスカートの中に手を入れた。女性が抵抗するとバイデン氏は「私のことを好きだと聞いたのに」と困惑気味に話した。女性の友人もバイデン氏にセクハラを受けたことを女性から聞かされていたという。女性は4月上旬に首都ワシントンの警察に被害を届け出た。

バイデン氏の副大統領候補との観測が出ている民主党のエイミー・クロブシャー、カマラ・ハリス両上院議員は「女性の告発に敬意を表すがバイデン氏の支持を揺るがすものではない」などと指摘し、バイデン氏を擁護する。一方でセクハラや性的暴行の被害を訴える「#Me Too」の運動を進める活動家からは徹底的な調査を要求する声が上がっている。

米メディアによるとバイデン氏を巡っては2019年にも複数の女性からセクハラ疑惑の告発があった。そのうちの一人は選挙応援に駆けつけたバイデン氏が両肩に手を置いて髪のにおいをかぎ、後頭部にゆっくりとキスしたと訴えていた。

トランプ大統領にも女性スキャンダルが頻発してきた。トランプ氏の顧問弁護士は16年の大統領選直前に不倫関係の暴露を防ぐため女性側に口止め料を支払った。バイデン氏は女性問題の絶えないトランプ氏に対抗するためクリーンさを演出したい考えだが、セクハラ疑惑が尾を引けば政権奪還に向けて痛手となる恐れがある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]