英のコロナ死者数、2万6千人で欧州2番に 病院外算入で

2020/4/30 2:51
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【ロンドン=中島裕介】英政府は29日、新型コロナウイルスによる死者数にこれまで加えていなかった介護施設などでの死亡事例を加えた結果、2万6097人になったと発表した。欧州では2万7千人以上が死亡したイタリアに次ぎ2番目に犠牲者が多い国になる。英国ではこれまで病院での死亡だけを公式の死者数として公表していたが、病院外で亡くなった3811人が加わり、統計上は前日から約2割の急増となった。

ラーブ外相は記者会見で死者数が急に増えたわけではない、と説明した(29日、ロンドン)=ロイター

英国の死者数はこれまでイタリア、スペイン、フランスに次いで欧州で4番目だった。新たに加わった数字の大半は介護施設での死者で、そのほか自宅やホスピスで亡くなった人も算入されたもようだ。

病院外で死亡した場合、死亡診断書の確定に時間がかかることなどから、英政府はこれまで日々の公表数には入れていなかった。だが4月以降、介護施設での感染が急拡大し、国内からは「政府が公表する数字は実態を反映していない」との意見が強まっていた。

病院での死者のみの統計では1日当たりの死者数は最多でも900人台にとどまっていたが、新たな統計でみると4月中旬に1100人台が亡くなった日もあった。英政府は3月の感染の初期段階で、時間をかけて国民が感染し、免疫を持つ人を増やす「集団免疫」の戦略を軸に据えていた。このため外出制限令の発動など対策が遅れたとの指摘もある。統計上の死者数の急増でジョンソン政権への批判が高まる可能性もありそうだ。

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