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伊客船乗員32人が乗下船 受診や物資購買

三菱重工業長崎造船所(長崎市香焼町)に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」の乗員148人が新型コロナウイルスに感染した問題で、運航会社「コスタクルーズ」は29日、乗員計32人が1~20日に乗下船していたと明らかにした。長崎県は船側に乗下船を自粛するよう要請していた。

同社が文書で明らかにした。32人のうち28人は下船後に帰国した。4人は必要物資の購買や新型コロナ以外の症状による受診のために外出した。そのうちの1人は、帰国者の28人に含まれる。乗船は1人。

長崎市の田上富久市長は29日、記者会見し、市内に観光に出掛けた乗員はおらず、クラスター(感染者集団)も発生していないことから、乗員から市中で感染が広がったとは今のところ考えられないとの認識を示した。

市によると、1日から最初に感染が確認された1人が隔離される前の14日までの間に、30人超が発熱などを理由に個室に移った。このうち、後に陽性が判明した乗員もいるという。

船の修繕工事を請け負った三菱造船は船側から、乗員の日々の検温結果を知らされていた。会見に同席した三菱造船の椎葉邦男常務執行役員は「船内の管理は一義的にはコスタ社が責任を負う契約だ」と述べ、発熱者を確認しても特段の措置を取らなかったと明らかにした。コスタ社はこれまでに会見を開いていない。

コスタ社側は29日、造船所内に医療支援用の仮設コンテナを搬入した。船の近くに設置し、診療や医療関係者が休憩する場所などとして活用する予定だ。

クルーズ船では20日に最初の感染者が判明し、乗員623人が検査を受けた。大半が船内で待機しているが、発熱などの症状を訴えた計4人が入院し、うち陰性者の1人が退院している。〔共同〕

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