エアバス、1~3月最終赤字556億円 引き渡し機数急減

2020/4/29 18:04
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エアバスの引き渡し機数は落ち込んだ(カナダの同社工場)=ロイター

エアバスの引き渡し機数は落ち込んだ(カナダの同社工場)=ロイター

【パリ=白石透冴】欧州エアバスが29日発表した2020年1~3月期連結決算は最終損益が4億8100万ユーロ(約556億円)の赤字(前年同期は4千万ユーロの黒字)だった。赤字転落は11年1~3月期以来、第1四半期としては9年ぶりとなる。新型コロナウイルスの感染拡大で旅客機の引き渡し機数が同25%落ち込み、122機となったことなどが響いた。

売上高は15%減の106億3100万ユーロだった。新型コロナの影響で、機材引き渡し時期の延期などを求める航空会社が出ていた。エアバスは20年通年の引き渡し機数など見通しについて、「不透明な情勢を受け、まだ発表できない」などと説明した。

事業が停滞する中で固定費の負担などが響き、手元資金は19年末時点の125億ユーロが20年3月末で36億ユーロまで急減している。ギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は同日、「航空業界が過去に経験したことのない危機のまっただ中にある」との声明を出した。

ロイター通信によると、ルメール仏経済・財務相は29日、「適切な時期が来たら、仏政府はエアバスを支援しなくてはいけない」などと語った。同社の借り入れに政府保証を付けることなどを検討する可能性がある。

エアバスはすでに20年の生産機数を期初の計画比で3分の1減らすことを表明している。欧州メディアによると、フォーリCEOは先週の社員あての手紙で「企業の存続も危機にさらされうる」などと記し、追加の減産を実施する可能性を明らかにしている。

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