未来面「やり方を変えましょう。」

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 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」を展開しています。今期のテーマは「やり方を変えましょう。」 革新的なアイデアをお寄せください。企業のトップが選んだ優れたアイデアは新聞紙面や日経電子版で紹介します。

新型コロナが私たちに突きつけているものとは?
日経未来会議 第1回(5月1日)

2020/5/1 2:00
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新型コロナウイルスは私たちに何を問い掛けているのでしょうか。

経済のグローバル化による人の行き来を容易としたことが感染のスピードを速めたのは明らかです。日本をはじめ主要国のように世界から良質で安価な商品を手に入れて豊かな生活をもたらした近代社会への強烈なメッセージなのでしょうか。半面、グローバル化を支え、これから豊かになる国や地域にも牙をむきます。無差別に、無慈悲に。

世界最大の都市封鎖(ロックダウン)を続けるインド。北部パンジャブ地方では、はるか200キロも離れたヒマラヤ山脈の雄姿が数十年ぶりに見えたそうです。工場が休止し、大気汚染が大幅に改善されたためです。皮肉な光景です。

「見えざる手」で市場経済は成り立っているはずでしたが、「見えざるウイルス」はマスクを買うことすら困難にさせてしまいました。

人間は集団で活動することを好みます。組織の中にいることで効率的な生産・学習活動に取り組めるからですが、今、人と人との距離を置くことを余儀なくされています。一方、急速に普及が進むテレワークなどネットの活用で働き方、学び方、付き合い方が大きく変わりつつあります。

新型コロナは時計の針を強引に逆戻り、あるいは速く進めようとしているのでしょうか。

物質文明を支え「石油の世紀」だった20世紀。21世紀になって約20年たち、その原油価格が急落したのは産油国の足並みの乱れだけの現象とは考えにくいです。再生可能なエネルギーを活用する社会を促しているようにも見えます。

東京・渋谷のスクランブル交差点は、普段より人通りが大幅に減った(4月8日正午)

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街から人も車もまばらになる中でネット通販は繁盛しています。リアルな店舗からのシフトは大きな潮流ですが、新型コロナは近未来を引き寄せてきたのでしょうか。

一足早く、強権的な手法でコロナ禍から脱しつつある中国。一方、日本では民主主義の枠組みの中でコロナと闘い、ポストコロナを模索している途上といえるのではないでしょうか。

「目の前の生活をどうしようか」と悩まれている人もたくさんいます。地球規模の災難に対してニッポンとして初めて自律的に考えて、行動を起こすことを求められています。政治、経済、社会。どれもです。

未来面は10年前に2020年に向けて「より良い社会を築くため」に経営者と読者が双方向でアイデアを議論する場として誕生しました。今回、初心に帰り、足元のコロナ禍は「私たちに何を突きつけているのか」を教えてほしいと考えます。そこからポストコロナの未来が始まるはずです。(編集委員 田中陽)

日経未来会議の課題に対するアイデアを募集します。投稿はこちらから。

■日経未来会議事務局から

未来面は読者や企業の皆さんと一緒に日本の抱える課題について考え、議論しながら作る紙面です。新型コロナウイルスの感染拡大で世界の様相が一変する中、従来のやり方では解決できない問題もでてきています。今後、日本を代表する企業経営者らが、自らの問題意識を基に課題を出す予定です。読者の皆さんから課題解決につながる今までとは違った解決法がでてくることを期待しています。

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未来面の新シリーズ「やり方を変えましょう。」が始まりました。第1回の課題は「新型コロナが私たちに突きつけているものとは?」です。400字以内にまとめた皆さんからの投稿を募集します。締め切りは5月14日(木)正午です。優れたアイデアを25日(月)付の未来面や日経電子版の未来面サイト(https://www.nikkei.com/business/mirai/)で紹介します。投稿は日経電子版で受け付けます。電子版トップページ→ビジネス→未来面とたどり、今回の課題を選んでご応募ください。

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