中国ネット通販の京東、香港上場を申請

2020/4/29 14:59
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)が香港取引所に株式上場を申請した。米ナスダック市場との重複上場となり、調達目標額は20億ドル(約2200億円)とみられる。アリババ集団も香港で重複上場している。米中貿易摩擦などで米国では中国企業に対する風当たりが強まっており、香港回帰を検討する中国企業が増えているようだ。

京東集団(JDドットコム)創業者で、最高経営責任者(CEO)の劉強東氏=ロイター

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどが報じた。2020年7~12月に上場する可能性がある。京東の広報担当者は「コメントを控える」と答えた。香港への上場を巡っては、中国ネット通販最大手のアリババが19年11月、米ニューヨーク証券取引所との重複上場を果たした。

米中貿易摩擦の影響から、中国への理解が深い投資家が多い香港市場を選ぶ中国企業が増えたとみられる。米国で上場する中国コーヒーチェーンの瑞幸咖●(くちへんに非)(ラッキンコーヒー)などが4月に発表した不正会計問題も、中国企業に対する米国の投資家の不信感を高めた。

京東は業績は堅調だ。中国の地方で顧客を増やしたことなどで、19年12月期決算(米国会計基準)は純利益・売上高ともに過去最高だった。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販の利用者が増えており、20年1~3月期の売上高は前年同期に比べて10%以上増える見通しだ。ただ中国市場でアリババとのシェアの差は縮まっていない。

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