トランプ氏、食肉加工の継続命令 牛肉など不足懸念

2020/4/29 11:38
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新型コロナの感染拡大で食肉が店頭で不足するとの懸念が米国で強まっている(カンザス州の食肉加工工場)=AP

新型コロナの感染拡大で食肉が店頭で不足するとの懸念が米国で強まっている(カンザス州の食肉加工工場)=AP

【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で工場を閉鎖している食肉加工会社に対し、稼働を続けるよう命じる大統領令に署名した。非常時に大統領権限で企業活動を指示できる「国防生産法」を適用した。牛肉などの供給不足が懸念される中で消費者への安定供給を保つ狙いだが、労働者からは反発が広がっている。

大統領令は、いくつかの州で厳しい安全規制が敷かれて「必要以上の工場閉鎖」が起きていると指摘した。連邦政府が作成した安全指針に従って、労働者の感染対策を講じながら工場の稼働を続けるよう求めた。

一方、食肉加工業界の最大労組は28日、工場で働く人へのウイルス検査を増やすなど安全対策を強化するようトランプ政権に求める声明を出した。新型コロナの集団感染により過去2カ月で22カ所の食肉加工工場が閉鎖され、豚肉で25%、牛肉で10%の生産能力減少が生じているという。

トランプ氏は大統領令で消費者や畜産農家の不安を和らげる狙いだ。これまでも朝鮮戦争下の1950年に成立した国防生産法を活用し、ゼネラル・モーターズ(GM)に人工呼吸器の生産を命じるなど大統領権限で企業活動を指示している。

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