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米メルクの1~3月、純利益10%増 通期は下方修正

【ニューヨーク=西邨紘子】製薬大手の米メルクが28日発表した2020年1~3月期決算は、売上高が前年同期比11%増の120億5700万ドル(約1兆3000億円)、純利益が同10%増の32億1900万ドルだった。主力薬の販売が伸びた。ただ、新型コロナウイルス流行の影響で医療機関向け処方薬の需要が落ち込んでいるとして、20年12月期の通期見通しを下方修正した。

部門別売上高は主力の処方薬事業が106億5500万ドルと前年同期から1割増えた。がん免疫薬のキイトルーダは45%増収の32億8400万ドルと大幅に伸びた。動物向け医薬品も18%増の12億1400万ドルと好調だった。

特殊要因を除いた1株利益は1.50ドルで、前年同期(1.22ドル)と市場の予想(1.34ドル程度)をいずれも上回った。

同社の主力は医療機関で処方される医薬品だ。4~6月期以降は、新型コロナの流行による外出規制や医療サービスの制限で需要が落ち込むとみている。20年12月期の売上高予想は461億~481億ドルと従来見通し(488億~503億ドル)から引き下げた。特殊要因を除いたベースの1株利益の見通しも5.17~5.37ドル(同5.62~5.77ドル)に下方修正した。

メルクはワクチン事業の世界大手で、新型コロナの予防ワクチン開発ではウイルスや免疫の反応などの仕組みの解明に力を入れている。27日には、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)の資金援助を受け、非営利のシステム・バイオロジー研究所(ISB)と共同で新型コロナの分子メカニズム解明とワクチン研究を進めると発表した。並行して、異なるタイプのワクチン開発について外部機関と協業を模索しており、近く具体的な内容を発表するとした。

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