オーストリア、外出制限を解除 飲食店も営業再開へ

2020/4/28 22:09
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【ベルリン=石川潤】オーストリア政府は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために導入していた外出制限を4月末で解除すると発表した。新規感染者が大きく減少しているためだ。これまで外出は仕事や買い物などの際に限られていたが、5月1日以降は自由にできるようになる。ただ、他人と1メートルの距離を取ることや公共交通機関などでのマスク着用といった制限は残る。

オーストリアでは公共交通機関や買い物でのマスク着用が義務付けられている=ロイター

アンショバー保健相が同日の記者会見で「外出制限を終わらせることができる。継続する必要はない」と語った。オーストリアでは3月半ばに厳しい外出制限などを導入した結果、新規感染者数は100人以下にまで減っていた。1人の感染者が新たに何人に感染させるかを示す再生産数も0.6を切り、収束の傾向を示していた。

5月1日以降は10人までの集会やイベントの開催を認める。同15日からはレストラン、同29日からはホテルなども営業を再開できる見通しだ。ただ、レストランでは同じテーブルにつけるのは大人4人までで、ウエーターはマスク着用などの条件がある。

オーストリアは欧州主要国の先陣を切って、4月14日から一部店舗の営業再開を認めるなど、経済の正常化に向けて動いていた。その後も感染の再拡大がみられないことから、さらなる緩和が可能と判断したもようだ。

もっとも、アンショバー保健相は危機が過ぎ去った訳ではないとも強調した。「いつでもストップを掛けることができる」と語り、感染拡大の第2波を招かないように、状況を注意深く見守っていく姿勢を示した。

欧州ではドイツやイタリアなどの主要国が、オーストリアの後を追うように制限緩和を進めている。ただ、ドイツで再生産数が再び上昇の兆しを見せ始めるなど、このまま各国が制限緩和を進めていけるかは不透明な部分がある。多くの専門家が緩和を急ぎすぎないように警告している。

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