貸倒引当金515億円を追加 ふくおかFG、地域下支え

2020/4/28 19:30
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ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は28日、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化を見越し、2020年3月期連結決算に倒産に備える貸倒引当金など515億円程度を追加計上すると発表した。経営体力に余裕がある時期に引当金を積むことで、不況時にも融資態勢を維持して地域経済を下支えする。

連結純利益は従来予想から25%減の1110億円になりそうだとした。

貸倒引当金は見積もり手法を変更した。倒産実績など過去のデータだけでなく、景気予測に基づく将来のリスクも反映。「リーマン・ショック級の金融リスクが顕在化する可能性」も踏まえ、引当金を418億円積み増した。さらにコロナの影響が懸念される飲食や宿泊、航空などの業種に87億円を引き当てた。

連結経常損益は従来予想から575億円少ない50億円の赤字予想に引き下げた。経常赤字は3期ぶり。

金融庁は19年12月、融資の監督指針である「金融検査マニュアル」を廃止。正常先から破綻先まで債務者区分に応じて規定された細かな引き当てのルールがなくなり、各行の経営方針や融資先の特性に応じて柔軟な引き当てが可能となっていた。

一方で金融庁などは銀行経営を圧迫しないよう、新型コロナで融資先の業績が悪化しても直ちに引当金を積まない判断を容認する方針を示している。引当金の計上に関して、各行の経営体力などで判断が分かれそうだ。

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