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OLC、休園響き9年ぶり最終赤字 20年1~3月期

当面は手元資金で対応

(更新)

オリエンタルランド(OLC)が28日発表した2020年1~3月期の連結決算は最終損益が87億円の赤字だった。前年同期は159億円の黒字。1~3月期としては東日本大震災が発生した11年以来、9年ぶりの最終赤字となった。東京ディズニーリゾート(TDR)を2月29日から臨時休園し、収入が激減した。当面は手元資金で人件費などの固定費を賄う。

1~3月期の売上高は41%減の742億円、営業利益は41億円の赤字(前年同期は225億円の黒字)だった。新型コロナウイルス対応で休園したことによる損失は税引き前損益ベースで263億円に上る。人件費や減価償却費などの固定費は費用全体の5割程度とみられ、負担が大きい。

この結果、20年3月期通期の売上高は前の期比12%減の4644億円、純利益は31%減の622億円となった。入園者数は11%減の2901万人だった。

21年3月期の業績予想は未定とした。OLCはTDRの再開時期を5月中旬に改めて決定するとしているが、政府の緊急事態宣言が延長されれば再開は先送りになる可能性が高く、今期の業績悪化は避けられない。費用全体の5割程度が固定費とすると、20年3月期の固定費は1800億円程度だったとみられる。

一方で、財務は健全だ。手元資金から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは20年3月末時点で1940億円。年間の固定費から、現金支出を伴わない減価償却費を除いた額は1500億円程度とみられる。1年程度の休園でも無借金でもつ計算だ。ただ、「休園期間が長引けば借り入れや社債発行も選択肢になる」(OLC幹部)といい、足元では新たな銀行の融資枠や社債発行枠の確保を検討している。

休園中はコスト削減を進める一方、必要なコストはしっかりかける。施設の拡充を見据えてキャストを増やしてきており、現在の在籍は過去最多の2万人。人材確保のため、休業補償額を通常時の賃金の6割から8割に引き上げた。アトラクションも通常時以上に保守や修繕を行っている。

総額2500億円を投資する「ディズニーシー」の拡張計画では、新型コロナを受けて大手ゼネコンによる一部の工事が中断しているという。現時点では24年3月期の開業予定は変更しないが、こうした大規模施設を除く投資については、21年3月期以降に想定していた年間1000億~1500億円の投資計画を精査するとしている。

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