英HSBCの純利益57%減 1~3月、貸倒引当金5倍に - 日本経済新聞
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英HSBCの純利益57%減 1~3月、貸倒引当金5倍に

【ロンドン=篠崎健太】英金融大手HSBCホールディングスが28日発表した2020年1~3月期の連結決算は、最終的なもうけを示す純利益が前年同期比57%減の17億8500万ドル(約1900億円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大や原油価格の急落を受け、融資の焦げ付きに備えるための貸倒引当金を大きく積み増したことが利益を押し下げた。

貸倒引当金の繰入額は30億2600万ドルと、前年同期の5.2倍に急増した。銀行は債権が回収できなくなるリスクに備え、経済や貸出先の状況を踏まえて引当金を積む。新型コロナによる世界的な経済見通しの悪化を反映し、引当金を大きく増やした。シンガポールでの特定の企業向け融資で大きな費用が発生したことも響いたという。

税引き前利益は48%減の32億2900万ドルで、全ての地域で損益が悪化した。最大の稼ぎ頭であるアジアの税引き前利益は25%減の37億4000万ドル、欧州は5億1100万ドルの赤字(前年同期は1400万ドルの赤字)だった。売上高にあたる純営業収益はグループ全体で5%減の136億8600万ドルだった。

20年12月期通期も新型コロナの影響で採算の大幅悪化が避けられない。貸倒引当金の計上額は通年で70億~110億ドルとの見通しを示した。

HSBCは2月、世界で約3万5000人の従業員を削減する大規模リストラ策を発表した。新型コロナの感染拡大による経済環境の急変を受け、人員整理の大部分を中断している。英金融当局の要請を受けて20年中の配当を中止するほか、自社株買いも21年まで実施しない方針だ。

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