/

10万円給付の申請書をOCR対応に 異例の様式変更

日経クロステック

新型コロナウイルス感染防止への対策として住民1人当たり一律10万円を給付する「特別定額給付金」の郵送による申請書について、総務省は光学式文字読み取り装置(OCR)を利用しやすい様式に変更する。27日までに自治体に通知した。国が示した実務様式が関係者による提案で変更されるのは珍しい。

総務省が20日に公表した給付金を申請する方法は2つだ。郵送される世帯全員の氏名が印字された申請書を送り返す方式か、マイナンバーカードを利用するオンライン申請かである。

前者の郵送方式は2009年にリーマン・ショック後の緊急経済対策として実施した定額給付金の申請書を踏襲していた。裏面に本人確認や口座番号を確認できる書類の写しを添付する様式である。

この申請書の様式に対し、自治体などの関係者から「OCRを使う現在の事務処理に適合していない」という指摘が出ていた。政府関係者によると、総務省に対して申請書の様式を改善するよう求める要望や提案が多数寄せられたという。

具体的には、OCRのシートフィーダーで記載事項を自動的に読み取れるように、添付書類の貼付欄を裏面ではなく2枚目の書面にしたり、OCRで口座情報の記載欄などを読み取りやすいデザインに変えたりする提案が寄せられた。これを受けて総務省はレイアウトや文言を分かりやすく変えるなど、自治体がアレンジできる標準様式を示したという。

一方で、郵送方式について千葉県市川市は27日に、申請書面についてウェブサイトからダウンロードする「手書き申請」を加えると公表した。必要事項を手書きして、郵送費を自己負担する必要がある。郵送方式は他人のなりすましを防ぐために氏名が印字された申請書に確認書類を添付して返送するのが原則だが、市川市は生活に困窮する市民などの「一刻も早く給付金を必要とされる方」が対象とうたっている。

また政府はオンライン申請について、給付金を盛り込んだ補正予算案が成立した翌日に、希望する自治体がオンラインで受け付けを始められるように準備を進めているという。迅速で効率的な給付の実現に向けて、関係者が一段と協力する必要がありそうだ。

(日経クロステック/日経コンピュータ 大豆生田崇志)

[日経クロステック 2020年4月27日掲載]

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン