新型コロナ感染者、世界で300万人超 拡大ペース鈍らず

2020/4/28 2:02 (2020/4/28 5:01更新)
保存
共有
印刷
その他

全米でも感染者が増え続けている(22日、米イリノイ州シカゴ)=ロイター

全米でも感染者が増え続けている(22日、米イリノイ州シカゴ)=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子】新型コロナウイルスの感染者数が27日、世界で300万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学によると米東部時間午後1時(日本時間28日午前2時)時点で約300万2千人となった。死者数は20万7千人。感染地域は世界185カ国・地域にまたがり、収まる気配を見せていない。

感染地域が医療体制が充実していない発展途上国に広がっていることも懸念材料だ。3月までは国全体で感染者数が6千人だったブラジルは27日時点では6万3千人。直近で1日約4千人のペースで感染者が増えている。インドも1日2千人近く増加。途上国での医療体制を支援し、感染を抑えることも今後の焦点となりそうだ。

世界の感染者数が200万人を超えたのは4月15日で、12日間で100万人増えた。100万人から200万人超となるまでに13日間かかっており、感染拡大のペースは鈍っていない。直近の1日当たりの新規感染者数は7万人超で推移している。うち米国が3万人前後と最も多い。

国別の感染者数では最多の米国で約98万人、スペインが23万人、イタリアが20万人で続いた。ロシアが8万7千人まで増え、中国(8万4千人)を上回った。死者数は米国で5万5千人、イタリアで2万7千人、スペインで2万4千人となった。

中国・武漢市を震源地とした新型コロナの感染はアジアで広がり、イランやトルコ、欧州各国で感染を広げた。1月に初めて感染が確認された米国では2月、中国などからの入国制限の措置を広げたが収まらず、3月下旬から感染者が急増した。3月26日にそれまで感染者数で最多だった中国を上回った。

累計の死者数を感染者数で割った世界の致死率は現時点で7%程度だが、国や地域によって差がある。イタリアでは集中治療室(ICU)や人工呼吸器などの医療体制が患者数増に追いつかず、死者が増え、致死率は13%に達している。スペインも10%で、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の10%程度と同程度かそれより高い。

一方で早期から外出自粛を促し人工呼吸器の数も多かったドイツは4%に収めている。米国は6%で、3月下旬から全米に外出制限が広がり、高齢者の重症化などを抑えているためとみられる。

欧州ではドイツで小規模の小売店の営業を認めたり、イタリアで5月4日から州内の人の移動を許可したりと経済再開に向けて動き始めた。米国でも最多の感染者がいるニューヨーク州などで段階的な再開に向けた行程作りが始まった。

ただ各国、地域の当局は早計な再開による感染の「第2波」を警戒する。1918年に大流行した新型インフルエンザ(通称スペイン風邪)も複数の波があり、収束に3年ほど要した。ドイツのメルケル首相は新規感染者が抑えられている現状を「崩れやすい中間的な成功」にすぎないとして、感染が広がる兆候が見られれば再び規制を強化する構えだ。

さらに国や州をまたぐ人の移動が活発な現在は、地域間の連携も欠かせない。米ニューヨーク州のクオモ知事は経済再開に関して隣接するニュージャージー州やコネティカット州など「周辺州との広域な協調が不可欠」と話す。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]