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クレカ選びはここに注目 長く付き合い「育てる」もの

4つのアカウントと付き合う(2)

今月の「Life is MONEY」はあなたの生活と切っても切れない「口座(アカウント)」との関係を考えていきます。先週は銀行口座、特にメインバンクとどう付き合うという話でした。

2つめのテーマは「クレジットカード」です。

~クレジットカードなしの生活は考えられない~

日本で日常生活を営むにあたって、銀行口座とクレジットカードを持たずにやりくりすることは難しくなっています。特にクレジットカードの重要性が高まっています。

高額の決済を行うとき、現金ではなくクレジットカードで支払うことがあります。海外旅行などの際には現地通貨がなくてもクレジットカードがあればすぐ決済することができます。

ネットで買い物をするとき、電子商取引(EC)サイトのほとんどはクレジットカードの決済を推奨しています。代引きなどをすると手数料がかかりますし、電子マネーを利用できるECサイトはまだ少ないのです。

キャッシュレス決済においてもクレジットカードがカギとなります。クレジットカードを通じてチャージした電子マネーで買い物をしたりすると、電子マネーのポイントに加え、カードのポイント還元も得られ「二重取り」ができるのも魅力です(キャンペーンの条件によっては、モバイルバンキング経由のチャージのほうが高還元率になることもある)。

先月は新社会人の話をしましたが、クレジットカードをしっかり使いこなすことが、私たちの人生に不可欠といっても過言ではありません。

しかし、ほとんどの人はなんとなくクレジットカードをつくっていないでしょうか。

~ブランド? 支払い方法? クレジットカードの基本~

クレジットカードを初めてつくるとき、疑問に思うのはブランドかもしれません。あるカードをつくろうとすると、なぜか2つのブランドが並んでいます。

1つは「VISA、master、JCB」といったブランド、もう1つはカードを発行する会社のブランドです(たとえばview、セゾン、UC、楽天など)。

クレジットカードは「どこでも決済できる」ことが重要なので、グローバルブランドとして「VISA、master、JCB」などがあります。これらのロゴは多くのお店が店頭に掲示してあるのでクレジットカードが使えるとすぐ分かります。

ですから、銀行系でもデパート系でも交通系でも、「VISAと書かれているからここでは私のカードが使える」ということになります。支払いについては「クレジットカードで」と言えばOKです。

支払い方法については「一括払い、分割払い、リボ払い」を選びますが、原則として一括払いにしましょう。分割払いは基本的に利息がつきますし、リボ払いは毎月の返済額が少ないように見えて、まだ返しきれていない残高に利息がかかりつづけます。

どんな割安な買い物も、割高になるのが分割払いやリボ払いです。気をつけてください。

そして利用額については希望する銀行口座を指定し、翌月以降の引き落とし日にそこから支払うことになります。口座の残高が足りないなどの支払いミスを繰り返すと、いわゆるブラックリストに乗って新規カードの審査に落ちることがありますので注意しましょう。

~キャンペーンは気にしない、還元率を見る~

たくさんの種類のクレジットカードがある中、どの点に注目して選べばいいのでしょうか。一般的には2つの観点があります。

・メインバンクと提携しているクレジットカード
・ポイント還元率が高いクレジットカード

まず、選択肢としてメインバンクと連携しているクレジットカードをつくる方法があります。もし、メインバンクでコンビニATM手数料が無料になる条件の中に「系列会社のクレジットカードの利用」があるなら、カードをつくり、スマホ代や光熱費などの支払口座にしておけばいいわけです。

もうひとつの選択肢は「ポイント還元率」です。クレジットカードの利用には、一般的に0.5%のポイントがつきますが、クレジットカードによってはそれ以上のポイント還元をしてくれる場合があります。例えばviewカードからモバイルSuicaにチャージをすると、合計で1.5%のポイント還元になります。ECサイトのAmazonが発行するカードの場合、Amazon内の決済だと2.0%、それ以外の利用でも1.0%が還元されます(ただしポイントはAmazonポイントになる)。

また、年会費がかかるカードは何枚も持っていると負担が重くなりますから気をつけてください。2年目以降も会費無料のカードが若い人にはおすすめです。

カードをつくるときのキャンペーンに気を取られがちですが「初年度年会費無料」「カード申し込みで5000ポイント」「即時発行で本日の買い物が10%オフ」のようなものは一時的な特典です。10年、20年使い続けることを考えてカードを選びたいものです。

~次々つくらずじっくり育てる~

ときどき、駅前やショッピングモールの入り口でキャンペーンが行われていると、すぐに新しいカードをつくってしまう人がいます。気がつけば何枚もクレジットカードを持っていて、どのカードでいくら使っているか分からなくなり、引き落としに失敗することがあります。

クレジットカードは何枚ももたなくても大丈夫です。20~30歳代は2ないし3枚あれば十分でしょう。むしろ、クレジットカードを「育てる」要素を意識してみてください。

例えば、新入社員が初めてクレジットカードをつくると買い物の利用限度額は30万円くらいのことが多いでしょう。しかし、同じクレジットカードを使い続けて、きちんと利用し、遅延することなく支払いを続けていくと、利用限度額が徐々に増えていきます。

それはあなたの「信用」の度合いが高まったということです。月100万円以上買い物ができるクレジットカードを持っておけば、大きな買い物をするとき、あるいは海外でプレゼントを買うとき、困らずにすむでしょう。

「育てる」のはゲームの中のキャラクターだけではありません。クレジットカードと長くつきあいながら、自分の信用を育てていくことも楽しんでみてください。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp
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