感染経路不明、約4割に会食飲食歴 福岡市が分析
福岡市は27日までに、新型コロナウイルスへの感染が確認された事例のうち、感染経路が不明な人の約4割がナイトクラブやバーなど接客を伴う飲食店に立ち寄っていたと明らかにした。同市が行動歴を分析した。緊急事態宣言以降、感染源をたどれないケースが減っていることも判明。同市は大型連休を前に不要不急の外出を控えるよう求めている。
市が感染経路不明の感染者の行動歴や傾向を分析した。性別では男性が80%、役職別では経営者・役員などが34%を占めた。接客を伴う飲食店を訪問した人は全体の38%に上った。接客を伴う飲食店は天神や中洲、博多駅周辺の立地が多いという。
感染経路不明の陽性者は、緊急事態宣言発令後の1週間(8~14日)は1日あたり平均8.3人確認されたが、14日に県が休業要請した後の1週間(15~21日)は同5.1人に減少。22~26日は同2.4人に減った。市の担当者は「感染源が追えないケースが減っており、一定の効果がみられる」と話し、5月の大型連休中も外出自粛への協力を求めた。
また、感染者全体では30~50代の男性、20~30代の女性の割合が高く、高齢者は医療機関や介護施設で、子どもは家庭内で感染するケースが多いことも判明。子どもから子どもへの感染は確認されておらず、大半は会社などで働く父親からの感染だった。